頭のできものはニキビなの!?5つの原因で頭皮ケア対策を実践!

頭皮にふとできたできものに、爪があたって痛い思いしてできものに気付いたことありませんか?ほとんどが炎症をおこしたニキビですが、悪化すると皮膚科への受診も必要な場合があります。またフケやかゆみの原因は菌が原因で発生しているメカニズムも理解して、正しく頭皮ケアをしましょう。

頭にできものができて悩んでいませんか?

頭皮で解決!髪のエイジング・トラブル

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  • 作者:永本 玲英子
  • 発売日: 2015/06/15
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頭にできたおできのようなできもの。つい爪があたって痛い思いしたことや、なかなか治りにくくて困った経験ありませんか?頭にできるできものには、頭皮ニキビが多いのですが、できものの中にはフケや皮脂を好む菌や、傷口に付着して悪化させる菌が存在します。

頭皮にきびの原因から、悪化したできものの特徴など、皮膚科の専門医へ受診した場合がよいケースなどを、合わせてチェックしていきましょう。

頭のできものは何?その原因について

頭に痒みがでた時や、ふと髪の毛を整えようとした時など、頭にできたニキビのようなできものに触れてしまったり、爪がひっかかってしまって、痛い思いしたことありませんか?季節の変化によってもフケやかゆみを伴う炎症がおこる場合もあります。

ニキビのようなできものができる原因には、どのようなものがあるのか?フケが発生する原因にはどのような原因があるのでしょうか?頭皮湿疹や頭皮ニキビなどのさまざまな炎症について、皮膚科を受診した方がよいケースもあります。症状による原因を確認していきましょう。

「頭皮湿疹」の治療とセルフケア | 住吉皮膚科ブログ

1.頭皮の傷が化膿する

頭をかきむしっただけでも、頭皮は傷つきます。傷の発生具合はさまざまですが、洗髪する時やブラッシングする際に、傷口に触れてしまうことで、化膿させる原因になる場合があります。傷に気づいたらできるだけ清潔にして、洗髪やブラッシング、爪等で悪化させないように注意しましょう。

傷がある場合には注意が必要なのは、その傷口に黄色ブドウ球菌という菌が付着することです。この菌が付着すると、よく子どもにできる「とびひ」のようなできものへと変化します。頭皮全体にできものが増えてしまうような状態になることも考えられます。かさぶたなどは自然にはがれるまで注意しましょう。

傷口はできるだけ清潔にし、炎症が広がる状態がみられる場合には、皮膚科の専門医に早めに診みてもらいましょう。皮膚に存在する常在菌の中に、アクネ菌が存在します。アクネ菌は空気に触れない皮脂が溜まったところを好み、不要な脂質を片付けてくれる役目をしてくれます。アクネ菌の一部が毛穴詰まりをおこしている場所の奥に入り込むと、カビが発生する原因や、ニキビができる原因をつくる場合があります。

出典:常在菌についてのお話し | M's Shampoo(エムズシャンプー)

頭皮に酸化した皮脂が増えないように、抗酸化作用のビタミンCやビタミンEを上手に取り入れ、頭皮の状態をバランスよく維持していれば、常在菌が悪く働くことはありません。適切な頭皮の状態を保ち、傷口は清潔にしておくことで、傷口が悪化するような要因を作らないようにしましょう。

出典:黄色ブドウ球菌感染症: 細菌感染症: メルクマニュアル 家庭版(リンク切れ)

2.女性ホルモンの減少

体のホルモンバランスが乱れると、頭皮のトラブルを起こす原因を作る場合があります。女性ホルモンは頭皮や髪を健康にするために必要なホルモンですが、それが崩れてしまうと皮脂が増えてギトギトになったり、乾燥してしまったり、頭皮から悪臭がしてくる場合もあるようです。

ホルモンバランスが乱れる原因として、加齢に伴う場合もありますが、睡眠不足や起きる時間が不規則など、運動不足や過度のストレスが原因となる場合があります。改善できることから、生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えるようにしましょう。

ニキビの原因、アクネ菌を分析〜肌トラブルの改善ガイド

3.偏食による皮脂の過剰分泌

日頃の食生活が偏っていることも、頭皮の状態と大きく関係しているそうです。甘いものや脂っこい脂肪分のものを好んで摂取する時には、やはりある程度の節度が必要です。日常的に摂取しすぎると、皮脂が過剰に分泌されやすい体質になる場合があります。

皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰って炎症を起こし、できものができやすくなります。頭皮以外にも顔のニキビの原因にもなりますので、普段の食生活を見直し、甘いものや脂肪分などは、節度ある摂取方法を考え、バランスよく摂取する工夫をしましょう。

【医師監修】脂漏性皮膚炎(湿疹)の原因・症状、日常ケアと治療法まとめ

4.頭皮の日焼け

頭皮のできものには、紫外線の浴びすぎも考えられます。一番日焼けする場所にも関わらず、日焼け対策が疎かになりやすい部位です紫外線の影響をうけた皮膚はヤケドのような状態になったり、炎症を起こすこともあります。

紫外線を浴びすぎることで、皮膚も乾燥し、次第に角質が剥がれやすくなります。そうすると、頭皮にダイレクトに紫外線を浴びるようになるので、皮脂を過剰に分泌することで頭皮を守ろうとするのです。その結果、毛穴も詰まりやすくなり頭皮の状態は悪くなってしまいます。

頭皮が紫外線の浴びすぎにならないように、日傘や帽子など、紫外線ケアをすることも大切です。紫外線の強い時期にはより意識して、頭皮の紫外線ケアをしましょう。

5.髪の洗いすぎ

頭皮トラブルの原因には、髪の毛の洗髪方法により、できものを作る要因を招く場合があります。誤った洗髪方法での頭皮トラブルは、意識的に改善しましょう。

誤った洗髪方法には、実は洗いすぎも原因となる場合もあります。髪の汚れを落とすためいゴシゴシと頭皮を洗う人も多いと思いますが、その洗い方だと必要な皮脂までも取ってしまうので、頭皮が乾燥します。そして、不足した皮脂を補うために、必要以上の皮脂を分泌することになるのです。

夏場などは汗をかいて何度も髪を洗いたくなる時もあると思いますが、洗髪のしすぎは控えましょう。それから、洗い方は大丈夫でもすすぎが十分でないと、髪にシャンプーなどの成分が付着したままになるので、それも問題です。髪を洗う時には、十分にすすぎをしましょう。

また、シャンプーを変えたことで、頭皮に合っていないシャンプーを使用してしまうと、頭皮に異常がみられることもあります。その場合は使用を控えるか、中止するようにしましょう。

「頭皮湿疹」の治療とセルフケア | 住吉皮膚科ブログ

頭のできものは何?その正体について

頭のできものは、ほとんどが皮膚の炎症です。皮膚の炎症の中には、頭皮ニキビ、湿疹、かぶれなどがあり、炎症の原因もさまざまです。炎症の種類を確認していきましょう。

頭皮ニキビ・毛包炎

頭皮は顔の皮膚とつながっていて、顔と同じように皮脂腺があり、ニキビもできます。毛穴が詰まることで炎症を起こし、頭皮ニキビとなります。赤みがある頭皮ニキビは触ると痛いですし、爪があたることで、化膿することもあります。頭皮ニキビの赤ニキビや白ニキビについてみていきましょう。

赤ニキビは赤く腫れたニキビで触れると痛みを伴います。白ニキビは押すと白い膿がでますが、赤ニキビほど痛みを伴いません。頭皮ニキビの発生要素には、洗髪方法、生活習慣、アクネ菌の増殖と考えられていますので、頭皮ケアも必要になります。頭皮ニキビ以外にも毛包炎とよばれるできものもあります。

出典:毛包炎と皮膚膿瘍: 細菌による皮膚感染症: メルクマニュアル 家庭版(リンク切れ)

毛包炎(もうほうえん)とは、炎症をおこしている毛包に黄色ブドウ球菌が付着することで化膿し、髪の毛の根元で白ニキビのような状態になり、毛包に発生する感染症です。毛包炎が頭皮の広い部分で疑われる場合は皮膚科の専門医に一度診てもらう方がよいでしょう。

頭皮ニキビのメカニズム | 知らなきゃ損!?正しいヘアケア講座

脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)

脂漏性皮膚炎とは顔や頭皮の皮脂腺がある場所に発生しやすく、頭皮では乾燥した皮膚がはがれ、脂を好むカビや真菌が増えることで、フケが大量に発生します。乾燥していることでかゆみを伴い、ひどくなると黄色っぽく厚いかさぶたの状態になります。

脂漏性皮膚炎ができやすい頭皮の箇所は、皮脂腺が多く皮脂の分泌が多い、髪の生え際や耳のうしろなどです。発疹が出るだけならまだマシですが、頭にフケがたくさん付いているように見え、しかも落ちてくることもあるそうなので、人目が気になることもあるでしょう。

シャンプーなどで症状を改善する場合、一日おきに薬用シャンプーを使用してみるケースもあります。薬用シャンプーの成分にはジンクピリチオン、硫化セレン、抗真菌薬、サリチル酸や硫黄、タールなどを含むシャンプーで治療します。治りづらい症状の治療には抗真菌薬、抗真菌外用薬剤を用いることが多く、ステロイド剤の使用が必要な場合もあります。

炎症がひどくなると抜け毛がみられる場合もあるようです。悪化する前に皮膚科を受診し、一度専門医にみてもらいましょう。脂漏性皮膚炎は乳児の頭皮にも発生し、黄色っぽいかさぶたを伴う発疹は乳児脂漏性湿疹とよばれます。多くの乳児にみられる初期に多い発疹です。

出典:皮膚炎: 皮膚のかゆみと非感染性の発疹: メルクマニュアル 家庭版(リンク切れ)

粉瘤・アテローム

頭皮にふれたときに、少し硬く盛り上がった塊が、爪などでぽろっととれる場合があります。ほとんどが皮脂の塊で特に問題ない場合が多いのですが、臭いにおいを伴うできものに、粉瘤(ふんりゅう・アテローム)とよばれるできものがあります。

粉瘤は皮膚から自然に剥がれ落ちる角質や皮脂が、剥がれ落ちずにそれらが結びついてできる腫瘍です。痛みは伴いませんが、腫瘍が成長して大きくなる為、治療には摘出する手術が必要となります。頭皮にできた塊が大きくなったり、熱感があるようなら、早めに皮膚科の専門医に診てもらいましょう。

粉瘤(ふんりゅう)、表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)、アテローマ、アテローム|医療法人恵生会 長瀬内科医院

接触性皮膚炎・かぶれ

頭皮におこるかぶれは、普段使われる洗剤のシャンプーやトリートメントなど頭皮に用いるものに、頭皮が接触することでおこる接触性皮膚炎です。

みだしなみや、美容目的で用いられる、育毛剤や白髪染めもかぶれなどを起こす要因になります。白髪染めなどほとんどが薬品などの添加物を使用しているため、痒みがでたり、かぶれたりする場合があり、まれに使用される薬品が頭皮に合わずにアレルギー反応がでることもあります。

頭皮に使用したもので、アレルギー反応が出た場合は使用を中止し、かぶれの炎症がひどいようなら、皮膚科を受診して相談してみると良いかも知れません。

頭にできものができたときの対策方法

頭皮にできるできものは主に炎症によるものが多いですが、できものができたらどのように対策していくと良いのでしょうか?普段の生活の見直しも含めて確認していきましょう。

ビタミン類を積極的に摂取する

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例えばビタミンAには、肌のターンオーバーを正常に保つ働きがあり、頭皮の健康にも効果的です。例えばほうれん草やキャベツ、にんじん、大根などにはビタミンAが豊富に含まれています。野菜のたっぷり入ったお味噌汁などにしてみると、効率よく摂取できるでしょう。

ビタミンB郡には、頭皮の皮脂の過剰分泌を抑える働きがあります。例えば卵や納豆などに豊富に含まれているので、朝食のメニューにはこれらを積極的に摂取していきたいですね。

ビタミンEには、頭皮の毛穴詰まりを改善させる働きがあります。ビタミンEはアボガド、アーモンド、かぼちゃなどに豊富に含まれています。かぼちゃとアーモンドを混ぜたサラダなどにしてみても美味しいので、ぜひ作ってみましょう。

自分に合ったシャンプーを見つける

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普段のシャンプーは1日に1回を基本とし、1日の汚れを洗い流す就寝前が良いでしょう。使用するシャンプーは頭皮の状態を改善してくれる、自分にあった薬用シャンプーを選んでみるのもおすすめです。

洗髪する時には、シャンプーの前にブラシで髪に付着した汚れを落としましょう。洗うお湯の温度は高すぎると皮膚が乾燥しやすくなるので、38℃以下のぬるま湯が適温です。そして髪を洗う時は頭皮をゴシゴシ洗うのではなく、優しくマッサージするように洗います。しっかりタオルドライした後は、ドライヤーでしっかり乾かしてムレさせないようにしましょう。

髪がムレていると、菌が繁殖しやしくなります。乾かす場合にドライヤーは、頭皮に直接当てすぎないようにして、上手に全体を乾かしましょう。頭皮を洗う際には爪を立てないように、やさしく指の腹を使って揉みだすように洗います。ヘアスタイリング剤を使用している場合は、汚れが落ちにくいので普段よりしっかり洗いすすぎをしましょう。

シャンプーの中には、アルカリ性で洗浄力が強いものもあります。皮脂のとりすぎになることもあるので、適切に使用しましょう。アミノ酸系シャンプーは低刺激で、乾燥しやすい頭皮の方におすすめで、美容室でも多く使用されているシャンプーです。

頭皮のできものニキビケア方法.net|痛い原因、悪化する理由

新陳代謝を上げる

頭皮を良い状態にしておくことで、頭皮トラブルを改善し、できものができにくい環境作りをしましょう。痒い場合があっても、できるだけ掻かずに我慢するようにして下さい。頭皮を良い状態に保つは、新陳代謝の機能をUPさせることが大切です。新陳代謝が改善されると、頭皮の古い角質が自然にはがれ、新しい皮膚の再生を正常化にさせてくれるターンオーバーが促進されるからです。

新陳代謝を低下させるのはストレスや睡眠不足、そして運動不足です。ストレスがたまりやすい環境なら、上手く発散できる方法を見つけ、睡眠不足なら毎日スマホなどを夜遅くまで見ずに早めに寝る、運動不足なら毎日出来るだけ歩いて体を温めるといいでしょう。また、お風呂に入る時もシャワーだけで済ましてしまうと体の芯が温まらないので、ゆっくり湯船に入るようにしましょう。

頭皮を守る

太陽の強い紫外線には、頭皮を酸化させてしまう力があります。頭皮の皮脂や頭皮に使用している整髪剤などが、酸化してしまい、過酸化皮脂へと変わります。過酸化皮脂の状態は、毛穴を詰まらせてしまう原因にもなり、髪の毛もパサついて、コシもなくなるので、紫外線は髪のダメージも含め強い悪要因です。

ダメージを受け続けると抜け毛も増える可能性もありますので、日差しの強い日中には、日傘や帽子などを利用することが望ましいです。普段の生活でも頭皮を守るように意識しましょう。

まとめ

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頭皮トラブルの原因はさまざまですが、普段心がけることで改善できることは、意識して改善していくようにしましょう。日差しから頭皮を守る帽子などのアイテムを利用し、できものができた場合には掻きすぎて炎症を悪化させないようにしましょう。

頭皮に良い栄養を摂取することや、しっかりとした睡眠をとるなど、普段からの運動も意識する必要があります。毎日使うシャンプーも頭皮にあったシャンプーを使用し、爪を立てずに、優しく指の腹で揉みだすような洗髪方法を行うようにしてください。

頭皮のできものは単なるニキビだけではなく、皮膚科の専門医に相談したほうが良いケースもありますので、長引く炎症や、ひどくなる炎症であれば、一度皮膚科を受診しましょう。