何もしたくないときに注意したい体の病気とおススメ解消方法

「何もしたくない」と感じたときに注意したい体の病気と、おススメ解消方法をまとめました。

何もしたくないときに注意したい体の病気や病気予備軍

無気力な状態が続く場合は注意

何もしたくない背景に、体の調子があまり良くないなんてことはないでしょうか?
命に別状がなくて、少し労わってあげれば調子が戻るものもありますし、早くお医者さんに行って欲しいものもあります。ぜひビックリしないで読んでみてください。

極度な運動不足(筋肉を動かさない)

まず、肩こりや眼の疲れは、ずーっと同じ筋肉を同じように使い続けた結果です。もしもみなさんが腹筋をずーっとやっていたらものすごい筋肉痛になりますよね。それと同じように、肩や眼の筋肉もとっても良く使っているのです。しかも、同じ姿勢を維持するために、同じ状態で固めておくために使っているので、血液の循環がありません。

そこがスポーツをした時の筋肉痛とは違うところです。筋肉は硬くなり、血管に血液を送るのが大変になります。血行が悪くなると、緊張状態が続いているんだということを筋肉は脳に知らせます。だから肩こりや腰痛は痛いのですね。

また、運動不足にもなっていませんか?1日大体同じ姿勢を取っていて、せいぜい通勤か買い物くらいしか歩くこともない…運動不足は全身の筋肉を硬くします。体を休めることと同じくらい、体を動かすこともまた自分でできる自分メンテナンスなんですね。

仕事中に「頭がぼーっとしてきたな。何もやりたくない…」とため息をつきはじめたら、まずはストレッチなんかいかがですか?これなら椅子に座っていても、上司の目の前でやっても大丈夫だと思います。むしろ、いいストレッチ法があったら上司にも教えてあげましょう。

生あくびなどが多い場合は脳梗塞の可能性も

読みやすい、わかりやすい脳梗塞35の重要ポイント

読みやすい、わかりやすい脳梗塞35の重要ポイント

  • 作者:森本 将史
  • 発売日: 2019/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

単に疲れていたり、酸素が不足していたりして、つまらない会議などではみんな嚙み殺していたりする生あくび…しかし、これにも「怖い生あくび」があります。生あくびが止まらない上に、頭痛や吐き気、めまいなどが一緒に起こるとしたら…すぐに病院へ行きましょう。なんなら救急車を呼びましょう!

これは、脳梗塞など脳の怖い病気のサインだったりすることがあるのです。単なる「何もしたくない」サインだと思っていた生あくびが、死に至るかもしれない重大な病気である可能性もないわけではないのです。

貧血にも注意

脳の病気で今すぐ救急車、というほどではないですが、やはり怖い病気の一つが貧血です。これも頭がぼーっとしてしまい、何もやりたくない感じになってしまうことが良くあります。

みなさんご存知かとは思いますが、女の人は、そもそも貧血になりやすい体をしています。子供を作るために、子宮があって、そこに赤ちゃんのベッドを作るためにたくさんの血を使います。しかも、その血は使われなければ外に出て行ってしまいます。

おまけにダイエットや偏食などで、鉄分の摂取量が減っていると、貧血を起こしてしまいます。鏡の前であっかんべーをしてみてください。下まぶたの裏側は、通常程度に赤いですか?もしもいつもよりも白っぽかったら貧血のサインです。

鉄分を摂るには、レバーやほうれん草などを積極的に食べるといいのですが、ぼーっとしてしまうほどの貧血になってしまっている場合には婦人科の病も隠れている可能性があるので、健康診断も兼ねて一度婦人科へ行ってみてください。

「婦人科なんて怖い」っておっしゃる方もいらっしゃいますが、相手はお医者さんで、例え男の人あっても、患者さんの大事なところも内臓にしか見えていません。怖がらないで行ってみてくださいね。

急なストレスやパニックが無気力を引き起こす例も

当たり前の反応としての「何もしたくない」状態になってしまう

例えば、大震災や豪雨災害など、甚大な被害をもたらす災害を経験された方も多いかと存じます。最初は「とにかく逃げないと死んでしまう!」と頑張って避難しますが、命が助かって安全な場所に避難したところで、何もしたくない、何もできない状態になってしまうことというのはよくあります。

これは当たり前の反応ですので、まずは急なストレスやパニックで傷ついた心をなるべく癒すために、休養を最優先にしてください。大事な人を亡くすなど、自分が危ない目にあったわけではなくてもとても強いショックを受けることもあります。

これも「何もしたくない」ではなく「何もできない」です。何もできない状態が長く続くこともあります。そうなったらもう病気の範疇なので、心療内科や精神科に相談してみるといいと思います。

極度のプレッシャーにより何もしたくない状態に

先ほどまでとは論調が変わりますが、これも立派な「急なストレスやパニック」ですよね。突然会議で議長を務めなくてはならなくなった、観衆の下で突然発言を求められた、取引先の社長に我が社を代表して挨拶をしなくてはならなくなったなど、いつもにはないプレッシャーがかかると、とりあえず頭の中は真っ白になって「うう…何もしたくない…」ってなりませんか?

これは、今までと全然違うことが起こったので、この場を把握しようとして頭の中身を一旦リセットしているのです。それだけでも相当疲れることだと思いますが、それに加えて「何もしたくなくても結局はやらなくてはならないプレッシャーのかかる仕事や、それに伴う不安」が疲れを倍増させます。

自分の力ではどうにもならない、と思うと、現実逃避してさらに「何もしたくない」になってしまうことだってあるのです。これは、あまりにも忙しすぎてタスクが山積みになってしまった時に思考停止してしまうこととか、環境が変わった上に新しい仕事をしなくてはならなくなってしまった五月病の新人などにも現れます。

頑張っている自分を認めてあげる

前半の災害にあった人も、後半のプレッシャーに押しつぶされそうになっている人も、当然程度に差はありますが、突然のストレスに辛い思いをしています。でも、この人達はとても頑張っていますよね。前者はこれから生きていかないといけませんし、後者はプレッシャーを乗り切っていかなくてはいけません。

「自分は、本当に頑張っているんだよね」できれば鏡を見て、自分に向かって声をかけてあげてください。自分の頑張りを認めてあげてください。抱えている何かを乗り越えた時に、その頑張りを忘れないでいてあげてください。きっとそれが「何もしたくない」から解放してくれることがあると思います。

何もしたくない状態になる前に実践すべきストレスとの対峙方法

自分ができることとできないことを分けて考える

「やる気が出ない」が一瞬で消える方法 (幻冬舎新書)

「やる気が出ない」が一瞬で消える方法 (幻冬舎新書)

  • 作者:大嶋信頼
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: Kindle版
 

人は生きていればいろんなストレスに囲まれています。何かを頼まれたけど自信が無くてできないなんていうことは本当によくあることだと思います。「自信なんて誰にでもあるもんじゃないよ、体験して初めて付くものだよ」なんて、人生の先輩はおっしゃいますが、体験している暇がないときはそんなに長い目で見ていられません。

そんなときは、自分ができることとできないことを分けて考えます。それが明確になっていると、不安にならないで済み「できないものはできない」と考えられるようになるので「何だか分からないから何にもしたくない」にはならずにすみます。

まず紙とペンを用意します。紙の真ん中に一本区切り線を付けて、それから左側を「できること」右側を「できないこと」と分けます。そして「できること」の欄には何でもいいから自分ができることを書いていきます。多少吹いても構いません。自分がやれと言われたらできることをできる限り書いていきます。

それから「できないこと」の欄にも同じように書いていきます。人には向き不向きがあります。例えば「他人の体を拭いてあげるなんて、絶対嫌!」という人の隣に「介護士の仕事は私の天職だわ」と言っている人がいます。それは良い悪いではなく、そういうものなのです。

自信が無くて頼まれたことができない、そのことにくよくよしてしまって何もしたくないなんていう人は、作った表を眺めてみるといいと思います。本当にできないことなのかもしれないし、実はやりたくないだけなのかもしれません。

そして、どうにもならない、どうしても自分に向いていないことについては「逃げてもいい」のだと思います。無理やりやらせるのは適材適所ではなく、会社やその他の人達にとってもいいことではありません。でもそこで「何もしたくない〜」と言い続けているだけではいけません。誰かに任せる、謝罪をするなど、後悔を残さないように立ち振る舞ってから手放すのがセオリーです。

長期の場合はうつ病の可能性も!心の病気に要注意

2週間続いたら「うつ」や「統合失調症」の可能性大

今までは、一部を除いて元気な人の「何もしたくない」について書いてきました。でも、ちょっと放っておけない「何もしたくない」もあります。「何もしたくない」だけじゃなくて、眠れていない、眠れても途中で起きてしまってそのあと眠れない、またはずっと眠ったままで起きられないなどの睡眠障害を起こしていたり、食欲が無い、または食欲が過剰になって親の仇のように食べてしまう、今まで楽しめたことが全然楽しくない。涙が自然と溢れてきてしまったり、感情が平板になってしまって生きている感じがなくなってしまったり…。そんな状態は、ショックを受けたり失恋なんかするとよく起こる状態です。

でも、2週間ものあいだそれが続くのは異常です。それは「うつ状態」という心の状態で、実はうつ病やそううつ病、統合失調症などの心の病が隠されているかもしれないのです。幸いにして現代は「心の病は普通の人に普通に起こりうる病気である」という認識が浸透してきているし、お医者さんによってちゃんとした診断と治療をしてもらえれば治るか、治らなくても普通に生活ができるようになる病気です。病気なので「恐れることはない」というわけにはいきませんが、普通の病気の一つなのです。

今日から実践できる「何もしたくない」解消法

ウォーキング、ランニングなどのリズム運動

サイクリングやラジオ体操、踏み台昇降みたいなものでもいいです。とにかく「いっちに、いっちに」というリズムがある運動がいいようです。この運動によって脳内にセロトニンという物質が分泌され、交感神経を刺激してやる気を出させてくれます。

メイク、おしゃれで元気になる「化粧療法」

テンションが上がるようなことをわざとやってみます。メイクをして元気になる方法は「化粧療法」というそうですね。高齢者介護施設等では、女性の入所者にメイクをするカリキュラムがあるところがあるそうです。メイクされて久しぶりに赤い口紅を塗ったおばあさんはにこやかに笑って若返り、おじいさん達も綺麗になったおばあさんを見て元気付けられたということです。やる気は作れる。素敵じゃないですか。

TODOメモでタスクを見える化しておく

キングジム 電子メモ ブギーボード 青 BB-12アオ

キングジム 電子メモ ブギーボード 青 BB-12アオ

  • 発売日: 2019/02/20
  • メディア: オフィス用品
 

「なんだかダレちゃってて何もしたくない」という人対策です。なんとなくやらなくてはならないことが見えてこないから「いいか、何もしたくないし、しなくても」となってしまっている可能性があるので、それを「見える化」してあげます。

今やらなくてはならないこと、ちょっと先でもいいからやらなくてはならないこと、ずっと先だけど長い目で見ておかないとならないこと、それらをタスク化しておけば、まずは今やらなければならないことに対して「何もしたくない」とは言えなくなりますよね。

ぼーっとする

「何もしたくない」…と、頭がぼーっとしてしまっている人は、あえてぼーっとできるところへ行ってみるのがオススメです。例えば近所の公園のベンチ。小さな子供がキャッキャと遊んでいたり、鳩がのんびりと歩いていたり、花が植えられていたり、場所によっては水場があったり。日の光を浴びながらぼんやりしているのはなかなか気持ちがいいです。ひとしきりぼーっとしたら、ストレッチなどで体を目覚めさせて元に戻りましょう。

まとめ

「何もしたくない」「やる気が出ない」は、心と体からの何らかのサインです。何のサインだかを見極め、自分で何とかできるものなのか、そうでないのかを判断することが大事です。あなたの心と体が助けを求められるのは、あなたしかいません。頑張るときは頑張って、そうでないときはゆっくりして、うまくあなた自身と付き合っていきましょう。