やる気が出ない・何もしたくないときの14の理由と原因

最近何もかも「やる気が出ない」と感じる。やる気を出したいけどどうしたらいいかわからない。そんな悩みを抱える方に、「やる気が出ない」原因を紹介します。「やる気が出ない」からといって自分を追い詰めないでください。ちょっとしたことで、やる気を取り戻すことができます。

なんだかやる気がでない

「やる気が出ない」が一瞬で消える方法 (幻冬舎新書)

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  • 作者:大嶋信頼
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どうしてもやる気がない、何もしたくない、体がだるい時ってありますよね。やる気がないからいつもダラダラしてしまい、勉強や仕事がうまくいかない、ということもあるでしょう。

頑張ろうとしても何もやる気が起きない、何もやる気が出ない、この症状を無気力症候群ということがあります。現代人の多くの人が抱える悩みでもあり、科学的にも分析されるようになりました。そういう意味では現代病と言えるかもしれません。

このページをみているということは「やる気が出ない」ことで悩んでいる人であり、やる気を出そうとしているが、なかなかやる気が出ない人でしょう。やる気を継続するというのは非常に難しいのです。

やる気がなくなってしまうことは当たり前のことなのです。やる気が出ない、やる気が起きないのは、決してあなたが怠けているわけでも、たるんでいるわけでもありません。

もし自分を責めてしまったり、落ち込んでしまったりしているのなら、今日でその気持ちは払拭させましょう。では、やる気が出ない状態を改善するためにはどうすればいいでしょうか?原因を知ることで、やる気を出す方法がわかります。

やる気がでない理由と原因

1.体調不良、病気(身体の不快感)

身体的な欲求不満がある場合は、やる気がでなくなってきます。例えば、睡眠不足、運動不足、偏った食事など、普段の生活が原因で、体調を崩してしまうと、身体がだるくなってしまいやる気が起きない状況になります。

忙しい生活を送っていると、朝食や昼食を飛ばしてしまうことがあると思います。そうすると、正しい思考に必要なグルコースが欠乏するため、仕事がはかどらなくなっていきます。また、ひどい虫歯や、腰が痛いなど、身体に不快感があると気になってしまい、集中できなくなり、やる気が下がってきてしまことがあります。

身体は想像以上に敏感で、身体に異変を感じると精神的な部分もダメージを受けてしまうのです。そして、ひどい状況になると強いストレスなどが原因で、うつ病になってしまう場合もあるので注意が必要です。やる気がでないときは、「身体的な不快感」を感じていないかを確認してみましょう。

2.やることが多すぎる

毎日忙しくて時間がない、やらなきゃならない事が多すぎて、いつも何かに追われているような気がする。もっと時間が欲しい、もっと時間を有効に使いたいと思ったこと、誰でも一度はあるでしょう。

目の前に、やらなければならないことが多すぎると、ストレスへとなってしまい、やる気を失ってしまうことがあります。ある程度の量のやるべきことは、よい状況を保ってくれますが、キャパシティを超えてしまうと、ストレスを抱えてしまい、やる気がなくなってしまう場合があるのです。

3.考え事や悩みが多い(決断することが多すぎる)

考え事や悩み事があると、どうしても意識がとられてしまい、作業ははかどりません。大小問わず、悩み事や考え事があると、決断しなければいけないことが増えてしまい「やる気」を出すところまで気持ちが向かいません。

これは、大きな決断に限ったことではなく、小さな決断にたくさん迫られているときも、徐々に疲れてしまうのです。

4.社会との関わりがイメージできない(社会的拒絶)

人間とは「社会的な関わり」を重視する生き物だと言われています。人間の行動は「世間の評価」を基準に、決定していると言っても過言ではありません。

そのため、人間は社会との関わりが断絶してしまうと「自分の存在」に意味を見出せなくなり、自制心を維持できなくなると考えられています。

例えば、一緒に働きたい人のアンケートをとった場合に、選ばれた人と選ばれなかった人とでは、やる気の具合がまったく違うことは容易に想像できるでしょう。

誰からも選ばれないことを拒絶されていると感じてしまい、「誰も気にかけてくれない、自分は必要とされていないのなら世間に従って頑張らなくてもいい」と考え、やる気を失ってしまうのです。

5.無意味感がある

やる気が出なくて仕事が嫌になったとき読む本

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今やっていることに意味はあるのか。なにをやっても意味がないのではないか。人間は「無意味」と感じた物事に対して、やる気を見出すことは非常に難しいと言われています。

なぜこれをやらなければならないのか、やることによって何が得られるのかがわからないと気持ちが入らず、淡々と作業をこなすだけになってしまいます。

例えば、これは、会社で仕事をしていると多くの人が陥りやすい現象です。自分が実行しているプログラムは世の中の人のために立つのか、プログラム完了後のイメージができないのです。目的が明確でないとやる気がわかなくなってしまうのです。

6.ためらいの感情がある

本当にこれでいいのか。など、心の奥に「行動を躊躇している自分」がいることによって、行動を起こすことによって生じるリスクなど悪いイメージを膨らませてしまい、決断を先送りしてしまい、やる気を起こすことが難しくなってしまいます。

心に迷いがあると、集中して取り組むことができなくなり、イメージした悪い結果へと結びついてしまうことがあります。そして失敗してしまうと、負のスパイラルに入ってしまい、やる気も失われていくのです。

7.目標を見失っている

こうなりたい!これをやりたい!という目標が明確されていて、それに向かって行動している人はエネルギッシュです。目標が明確でないとどうしても迷いや戸惑いから、やる気が損なわれていきます。目標は、どんなに大きいものでも小さいものでもかまいません。

例えば起業して一部上場するぞ!とか、グルーバルに活躍するぞ!宝くじ一攫千金!というビックドリームから、健康第一!風邪や病気にかからないように気をつける!、家族旅行に親子3世代でいく!など身近な幸せまで、目標があるとないのとでは、心も身体も充実感が全く異なってきます。どこに向かうべきかがはっきりしていないと、やる気を引き起こすことは難しいでしょう。

8.望んでいる結果や成果が出ない

望ましい結果や成果は、やる気アップへと導いてくれます。それとは逆に、作業に取り組んでも、望ましい結果や成果が出ない場合は「無意味感」を誘発させ、モチベーション低下につながってしまいます。

結果失敗してしまった場合は、やらなければ良かったという後悔の念にかられるようになってしまい、再度頑張って取り組むことができなくなってしまいます。失敗をポジティブに考えることができず、ネガティブな考えばかりになってしまうのです。

9.自分の「やる気スイッチ」を知らない

やる気スイッチをON! 実行機能をアップする37のワーク
 

あなたはどんな時にやる気を起こすことができますか。やる気を感じるポイントは人それぞれです。例えば、仕事をしている人は、上司からよくやってくれていると褒められたり、お客様からあなたのおかげですと感謝の言葉をもらえたり、自分の仕事ぶりが評価されて給与がアップしたりなど、やる気ポイントは様々です。

自分がどんな時にやる気スイッチをオンしているのかを自覚することで、感情のセルフコントロールが容易になります。

10.燃え尽きてしまった

ほとんどの人は、周りの環境からのストレスで、やる気をなくしてしまうでしょう。しかし、中には、自分で自分に対してストレスをかけてしまい、やる気をなくしてしまう人もいます。その典型が燃え尽き症候群の人だと言われています。

燃え尽き症候群とは、大きな目標達成をして、やる気が出なくなってしまった状態のことをいいます。目標に向けて一生懸命努力してきたからこそ、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまって、やる気が失われてしまうのです。

11.やる気が出ない病気の可能性も!?

うつ病や心因症の初期症状として「やる気が出ない」ということがあるそうです。まさか「自分がなるわけない」というその思い込みが大変危険です。誰にでもなり得る病気だということを知っておくことも大切です。

12.毎日同じことの繰り返し

やる気がでない時というものは、自分の頭の中で目の前の事柄に刺激が感じれなくなっている時とも言えます。そのような人から刺激を奪ってしまう環境にいてはいつまでたっても自分の中で強いやる気を生産することは難しいでしょう。

このような所謂自己を無気力にさせる環境というのは、日々の単調な生活と言えます。例えば、いつも同じものを食べ、いつも同じ人と会い、いつも同じ仕事を行うと言ったものです。こういった一連の流れは人にマンネリ感を与え、日々の生活に対して十分に刺激を感じられなくしてしまう恐れがあるのです。

そのため、このような理由でやる気が出ないという人は、仕事休みの日や学校が休校の日には普段行えないような特別の事を体験してみたり、人に会ったりして新鮮な気持ちを持つようにするのがいいかもしれません。

13.独りで孤独な状態

先程少し言及しましたが、精神状態は人の活動に大きな影響を与えます。そのため、精神が安定していない状態の時にはたいていの場合、良い気持ちにはなれず、その結果自分にとって有意義な行動を取ることがとても難しくなるのです。

その様な精神状態を作ってしまうのには様々な理由が考えられますが、その一つとして孤独な状態が挙げられます。というのも、人と距離を置き、自分一人だけの状態を続けようとする行為は、人との接触、すなわち会話を失う行為と考えられます。

人と話す機会が少ないと、会話をするために働かせる脳の働きが非常に衰えてしまい、その結果、脳内の神経伝達物質の働きが弱くなってしまうと考えられているのです。そして、その神経伝達物質の内の一つに人にやる気を与えるドーパミンというものがあるのです。そのため、このドーパミンの働きが不活性化すると、やる気が出なくなってしまうと考えられているのです。

14.自分が何をしているのかわかっていない

自分が今行っている活動に対して目的、意義などを深く考えすぎる人達がいます。こういった人達は自分が行っている事柄と自分自身をマイナスに考えてしまう傾向があり、目の前の事柄に積極的な態度、すなわちやる気を持って対応する事ができなくなることがあります。

こうした事がきっかけでやる気を失う人達は常に、物事を深く考え、物事の本質を自分で悪い方向に考えてしまうのが一番の問題と言えます。こういった考え方は、その人から強く物事への意欲、目的意識を取り払い、自分が実際に行っている事は意味のない物、といった意識を強く植え付けてしまうのです。

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やる気が出ないことは、良くないこと?

お前はやる気がないからダメなんだ!やる気があるのか。などと言われたことがある人も多いだろう。やる気がないということは、良くないことというイメージが強いが、やる気がないことは本当に悪いことなのか。もちろんやる気があったほうが、良いが、やる気が出ない、やる気が起きないのは、良くないことなのかというと、必ずしもそうではないといえるのです。

状況にもよりますが、結果に対して魅力や意義や意味を感じられないのであれば、やる気が起きなくて当然です。生きていれば、やる気が出なくなってしまうことだって、あってあたりまえのことでしょう。むしろ、そういうことが時々あるほうが、ずっと人間らしいでしょう。

やる気を継続して保つことができる人は、ごく僅かでしょう。多くの人は、やる気を失ってしまうことがあるのです。自分に嘘をついてまで、やる気があるように振舞うことは、逆にストレスへととな勝手しまいます。

やる気が出ない、あるいはやる気が起きないでいる自分を責めたり、卑下したりすることはしないでください。やる気が出ないと自分をせめたり追い詰めたりしないでください。何より大切なことは、「自分の心のサインをきちんと受け止めること」なのです。

そして、この心の状態は、実はあなたを飛躍的に向上させる重要なターニングポイントであるかもしれないということです。自分の心と向き合い、自分が望んでいることについて、再度確認することができるタイミングなのです。やる気が出ないからと落ち込まず、あなたの正直な気持ちと向き合ってみてください。