早明戦から考えるミスジャッジ(誤審)とTMO問題

今日の伝統の早明戦は際どいジャッジが多かった。個人的には全体的に明治に不利な判定が多い印象でした。得点に絡むプレーで納得がいかない部分が多数あり、特に前半17分の明治大学のプレーはノックオンではなく、トライだと思います。

テレビ放映を録画していたので、再度じっくり再生しながら吟味しましたが、やはり誤審だったと私は思います。

矜持 すべてはラグビーのために

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  • 作者:吉田 義人
  • 発売日: 2017/10/26
  • メディア: 単行本
 

明治大学の微妙な判定が全部ノートライ(ノックオン)にされ、逆に早稲田の微妙な判定は全てトライまたは有利な判定にされたので明治ファンとしては不満が溜まる試合でした。秩父宮ラグビー場で観戦した人もかなり疑問が残ったとのことでした。

最終的に明治大学が勝ったので「審判で負けた」「笛の差だった」ということにならずに良かったと思います。少し抜粋するとこんな意見があります。

「梶村へのチョークはシンビン」「ペナルティなのであれば明治はチームコーション喰らってたからシンビン出ないのもおかしい」「早稲田笛というよりは、単純に下手なレフェリーだった」「レフリーがひどい。明治のトライをノッコンにしたり、逆に早稲田には不可解なペナルティトライ」

総括すると早稲田びいきではなく、「単純に下手」という意見が多かったですね。

ツイッターでも明治ファン・早稲田ファンに関わらずトライ判定の意見が多かったですが、フェイスブックのグループではノックオンで正しいという意見もあり、主審がアシスタントレフリーに意見を求めたことからも判断が難しいジャッジだったと思います。

主審のポジショニングに関する議論も出ましたが、位置取りで完璧を求めるのは不可能なので仕方がないと思っています。ではどうしたらいいのか。

その解決策がTMOです。TMOとはテレビオフィシャルマッチの略称で、録画映像でのコマ送りでの判断が出来るシステムです。(サッカー界ではビデオ・アシスタント・レフェリー と呼ばれています。)

トップリーグや日本代表戦では導入されていますが、大学の試合では導入されていません。早明戦や早慶戦だけでも導入してほしい所ですが、流石に一部の試合だけ導入するわけにもいかないので、導入できないのではないでしょうか。

誤審はスポーツをつまらなくする。

「前へ」明治大学ラグビー部 受け継がれゆく北島忠治の魂

「前へ」明治大学ラグビー部 受け継がれゆく北島忠治の魂

 

ラグビーに関わらずサッカーや野球でも誤審は毎回ありますが、八百長でもしない限りは審判側のペナルティはありません。この仕組みのデメリットは審判のレベルが向上しないことです。試合後でもいいので抗議できる仕組みがあればいいんですけどね。。

ラグビーでは「審判が絶対」の風潮が強すぎです。紳士のスポーツと言えば聞こえはいいですが、誤審を放置するのはファンとしては納得できません。ラグビーでは「主審の笛の特徴を把握し~」という選手のコメントが稀にありますが、主審ごとに反則の判断軸が違っているのを容認するスタンス(発言)は様々なスポーツを見ている自分からすると違和感しか残らないです。

また変にアマチュアリズムとノーサイド精神を意識しすぎている風潮もあります。大学スポーツなのでアマチュアですが、誤審への抗議とは別物だと思います。ちなみに大前提として競技規則には審判に文句を言ってはならないとされており、現状のルールでは「審判に再審を求めることもできない」のは非常にモヤモヤする。

TMOを仮に導入してもジャッジの意見が分かれることもあります。ただし選手も観客も納得するレベルが違ってきます。スロー再生しても難しい判断であれば諦めもつきます。

2015年ワールドカップ準々決勝のスコットランド対オーストラリア戦でも誤審がありました。

過去には明らかに誤審とわかるレベルで大事な試合の勝敗が分かれてしまった試合もあります。一生懸命に努力してきた選手を誤審で後悔させないためにも、せめて大学選手権の準決勝からはTMOを導入してほしいと思います。