プロ野球スカウトから考えるドラフト会議の問題点

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NHKドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」において、プロ野球スカウトの苑田聡彦さんの放映がありました。プロ野球のスカウトの舞台裏を密着取材から見えてきた採用の問題を考察しました。

プロフェッショナル仕事の流儀「プロ野球スカウト・苑田聡彦」

2年連続でセ・リーグを制した広島東洋カープ。躍進の陰に名物スカウトの存在がある。スカウト統括部長・苑田聡彦(72)。球界最年長スカウトになった今なお年間350試合を視察し、名選手を生み出す。番組では、ドラフト会議に至る半年間に独占密着。中村奨成や清宮幸太郎などスター誕生に沸いたドラフト戦線の裏側に迫る。各球団のスカウトが熾烈な情報戦を繰り広げるなか、苑田が土壇場で下した決断とは?!

ドラフト会議で指名されると入団交渉権が獲得できます。巨人の菅野選手など過去には意中の球団からの指名ではないため指名を拒否した選手もします。

一般的な新卒採用と比較して、1社としか交渉できないのは変だと思いました。本来であれば獲得したい球団が「うちなら契約金○○円だよ」「うちの設備は良いよ」「怪我さえなければ開幕1軍は保証するよ」が自然な形だと思います。

過去には一場靖弘選手の問題など金で解決しようとした球団もいたため問題視されてしまいましたが、各社が給与や福利厚生など募集要項を提示するのが一般社会での採用方法です。しかし、プロ野球の場合は選手に選択の自由がありません。

特に複数球団から指名された選手にはデメリットが大きいと言えます。

過去の時代ではプロ野球で最も年俸が低く資金力の弱い広島カープは敬遠されがちだったエピソードが語られていました。「誠意は金」と言われる時代があったそうです。いわゆる逆指名制度ですね。番組では悪い印象を与えるように見せていましたが、言葉自体は置いといて選手側にとって札束競争は個人的には悪いことじゃないと思っています。

プロ野球生活が何年続くかわからない中で、最初の期待値が大きい会社に入るのは賢明な選択だと思います。育ててくれた両親に親孝行したいだろうし、最初の契約金で恩返ししたい気持ちは強欲だとは思いません。

確かに資金力のない球団だと不利に思えますが、逆指名がないと「いい選手を安く買い叩く」ことも可能になってしまうし、将来有望な選手にとっては「その年俸程度しか期待してくれないんですか?」とも言えると思いました。プロアマ協定はもう少し柔軟なルールにできないものだろうかと考えさせられました。

まとめ

今回の仕事の流儀はかなり面白かった。これまでブラックボックスだったジャンルに密着取材した今回は、スポーツが好きな自分としては神回に認定したいくらい。高校の練習試合にまでスカウトが見に来るのは日本では野球界くらいですね。次回作があるなら高校や大学のスカウト合戦も知りたいです。

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