会社は学校じゃねぇんだよ元ネタの松村淳平氏の話

サイバーエージェントグループ最年少社長として、WAVEST(ウェイベスト)の代表をつとめる松村淳平氏の名言『会社は学校じゃねぇんだよ』がAbemaTVで18年4月からドラマ化されるらしい。主演:三浦翔平。

「会社は学校じゃねぇんだよ」の松村淳平、仮想通貨事業へ参入宣言

サイバーエージェントグループに2014年に新卒で入社すると、すぐに子会社WAVESTの社長に就任した松村淳平さん。しかし、決算公告からは会社の売り上げは芳しくないことがうかがえ、2015年6月末にはBUZZ HOUSEも閉鎖となっていた。そんな松村さんが18年2月4日、「一旗もあげずに人生を終わるのか?」と題したブログを更新。

引用:「会社は学校じゃねぇんだよ」の松村淳平、仮想通貨事業へ参入宣言

元ネタの本人は仮想通貨関連事業に頑張っているそうです。

松村淳平氏について

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仕事なんて全部自分で見つけてこいよ。ここは学校じゃねぇんだよ。自分でギラついて先輩から仕事奪って、どんどん結果出してこいよ。サイバーエージェントは優しい社員が非常に多いので、後輩がぬるく育ってしまっていると思います。

2014-07-05:会社は学校じゃねぇんだよ

厳しいことを言っていますが、本人がめちゃくちゃ温室育ち。だってサイバーエージェントグループだから。例えるならドラゴンクエストで最初の戦闘から「はぐれメタルの剣」を最初から装備しているようなもん。

もちろんサイバーエージェントに内定をもらったのは彼のポテンシャルが高かったからだろうし、子会社を任されるだけの熱意と才能があるのだと思います。だけど、サイバーエージェントに入社した時点で本当の経営能力や地べたを這いずり回る経験はできないと思う。

彼がどんだけ尖っていようと、サイバーにいるかぎりは優等生タイプの経営者にしかならない。キャッシュフローに悩むこともなく、倒産リスクもなく、営業もしやすい環境で仕事がやれて、ストレスなさそう。ていうか社内に対してこんなブログ書いている余裕がある時点で恵まれすぎ。意識高い経営者みたいな台詞を言った所で、その状態では何も響かない。

新卒への態度・発言・考え方について

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彼は新卒社員にとても期待している。というか期待しすぎている。1年目の新卒が自主的に行動できるわけがないし、勝手に行動されても困る。1年目にもとめるのは「依頼したことを忠実にやれ」だと思うが、記事から推測するとサイバーはどうも「ほったらかし」の部分があるように思う。

憶測にはなりますが、ほったらかしの文化があるので意識の高い1年目の新入社員が自主的に「仕事ありませんか?」と質問し、それに「仕事なんて全部自分で見つけてこいよ」と社長がキレたというのが真相ではないでしょうか。

「先輩に教えて頂きながら~~~」という発言にキレる人間は初めてお会いした。何が悪いのだろか。どういう場面での発言が不明だが、よくある言葉である。彼の精神的な余裕のなさが目立ってしまっている。1年目から結果を求められるのは社会人として当たり前という意見もありますが、経営的には1年目に結果を求める組織は弱いと思っている。

「どんな仕事にチャレンジできるんですか?」という発言もあったそうだ。普通に教えてあげればいいだけではないだろうか。彼がもし経営者として「年齢に関係なく結果を求める」ならそもそも新卒採用しているのが間違っている。中途採用にすれば全部解決する。

経営者としても部下(従業員)を「お前」と威圧するような言葉を使っているだけで、この会社の風土とか大丈夫かなと心配になる。典型的なブラック企業のワンマン経営者。まして失敗しても給料が入ってくる環境にいる人間から言われてもねぇ。。

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彼のブログエントリーを見る限りでは彼の目標は同社のビジョン「21世紀を代表する会社を創る」と言っているので、サイバーエージェントという会社が凄く好きなんだと思う。結局なんだかんだ彼も会社に依存している。事業が一番にこないと絶対に失敗する。結果論だけど失敗した。

BUZZ HOUSE閉鎖が決まった時に、サイバー辞めて自分一人で再スタートする気持ちがないと、事業は絶対に上手くいかない。大会社での資本メリットを享受しながら事業を育てていくのは有効だけど、デメリットも大きい。(時間がかかる事業には着手できない、赤字が続くと継続できない等)。

覚悟がないと周囲は彼についていかないよ。「売上ヤバいけど不退転の覚悟でやる。最悪、俺一人でも続ける。借金しても続ける」という姿勢を見せないと誰も応援してくれません。

あれだけカッコつけたことを言っているんだから結果がついてこないと、タダのダメ経営者って言われてしまうと当時から気にしていたけど、あぁやっぱりねという感じになってしまった。

彼は事業が閉鎖しても会社に残っているので、厳しいことを言うと口だけのダメ経営者。一番保守的な選択をしましたね。ヤバくなっても親会社が助けてくれる安心感がある中で経営してたら、それは学校と一緒。当時の新卒全員が松村氏に対して「会社は学校じゃねぇんだよ!」と言いたかったでしょう。

でもそれが賢いよ。せっかくサイバーに入社したんだから死ぬまで会社にしがみつくのが賢い。俺からしたら死ぬほどダセェけど。恥ずかしくて会社に出社できない。どんな顔をして代表取締役に居座っているのやら。

仮想通貨関連事業への参入。参入タイミングとしては結構遅いように思えるが、どうやることやら。