仕事や健康にも影響する断捨離7つの凄い効果と基本ステップ

あなたは、家にモノがたくさんあって邪魔だと思っていませんか? 必要かもと思ってなかなか捨てられないものはありませんか?必要ないものや使わないものを手放すことで、本当に必要なもの、本当に価値のあるものがさらに浮かび上がってきます。

断捨離とは、モノへの執着を捨てることです。ここでは断捨離とは何か、断捨離のやり方やコツなどを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

断捨離でスッキリした生活に

以前は消費中心の生活でしたが、現在は節約生活がブームとなっています。身の周りの整理術が注目を浴びたことで、2010年頃から「断捨離(だんしゃり)」という言葉がよく聞かれるようになりました。

断捨離とは単なる「片づけ術」とは違い、物への執着を捨てることがスタートで、散らかさないための意識改革だそうです。つまり断捨離とは片づけるための方法ではなく、物に執着しないという考え方で、幸せになるのは自分の心がけ次第で、多くの物は必要ないということです。

断捨離によって身の周りのあらゆることが整理されます。断捨離の考え方を身につけることで、新しく不要なものを買うことがなくなり、部屋が散らかることもなくなるでしょう。物に限らず、不要な考え方や人間関係なども見直すきっかけになります。

断捨離をした多くの方が、以下のような効果を実感しています。

・捨てられないと思っていたものが捨てられるようになった
・片づけられない原因がわかった
・仕事や他人との関係性も見直すことができた
・自分をもっと大切にする行き方ができるようになった
・ストレスが減って気持ちが楽になった

では断捨離の考え方や、実践のポイントなどをご紹介しますので、あなたも最初の一歩を踏み出してみませんか?

断捨離(だんしゃり)とは?

やましたひでこさんが提唱

やましたひでこさんによる著書が刊行されると一躍話題になり、断捨離の考え方が広く知られるようになりました。この著書によると「日本では伝統的に「もったいない」という観念があり、それはそれで一つの考え方なのですが、この「もったいない」が行き過ぎると、物を捨てられなくなり、部屋の中に物があふれる状態になります。

自分が快適に過ごす空間までが圧迫されて狭くなり、この膨大な物を扱うための時間や気力も奪われ、知らず知らずのうちに大きな重荷になって心身の健康を害する」とのことです。

つまり、断捨離はこうした「もったいない」の固定観念や思い込みに取りつかれてしまった心を、ヨガの行法を応用して解きほぐし、自分自身で作り出してしまった重荷から解放され、快適な生活・人生を取り戻す方法とされています。

自分自身を取り戻すためには、生活を「足し算」から「引き算」に切り替え、欲望を断ち、執着を捨て、不要なものを手離して、自在に行きるというのが断捨離の発想とのことです。

やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離」Powered by Ameba

断捨離ってどういう意味?

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断捨離とは単に物を捨てるということではありません。いわゆる「片づけ術」や「整理整頓法」とは違い、ヨガの「断行(だんぎょう)」・「捨行(しゃぎょう)」・「離行(りぎょう)」という考えから応用したものと言われ、「必要のないもの断ち、捨てて、執着することから離れる」という意味を表す整理法であり、生活術・処世術のことです。

具体的に言うと、
断行:これから入ってくる不要なものを断つ(買わない)
捨行:現在持っている必要のないもの捨てる
離行:物への執着することから離れる(物欲をなくす)

この3つを整理法に実践することで、本当に必要なものだけを持つというシンプルな暮らしを勧めています。

「断捨離」と「断捨利」の違い

時と場合によって「断捨離」と表記されている場合と、「断捨利」と表記されている場合があります。どちらも同じ意味なのですが、どうして表記を変える必要があるのでしょうか?

断捨離という考え方を広めたやましたひでこさんが、「断捨離」という言葉を商標登録しました。そのため個人的な体験をブログなどに書き込むことはOKですが、商業目的や営業目的が伴う時には、この言葉の使用はできません。よって、商標権の権利を回避するために、一部では「断捨利」と表記される場合があります。

断捨離による7つの効果

部屋が片付く

重要なのは、断捨離は「片づけ術」とは違うという点です。片づけ方法や整理整頓術は、どうすれば部屋を上手に片づけられるかがポイントで、その状態が保てるかどうかは別問題になります。片づけ方を覚えても散らかさない方法を学んでないと言えます。

しかし、断捨離の場合は「片づけられない原因や散らかさないための考え方」を身につけることができ、その結果、無駄な物を捨てて部屋がキレイに整頓できるというわけです。さらに新しく入ってくる無駄な物を断ち、物へ執着することから離れるという考え方も加わりますので、一度片付いた部屋が散らかることはないのです。

部屋の状態は心の状態を表すとも言われています。部屋にどんな物がどれだけあり、どんな状態であるのかを把握するということは、自分の内面を把握するということにつながるのです。ご自分の部屋をよく見てください。物はあふれていてもそこに必要なものはどのくらいありますか?生きて行くのに必要がないものに埋もれていませんか?

仕事の能率があがる

身の周りのあらゆることが整理されて環境が良くなることと、考え方が整理されることで仕事の能率があがる効果が得られます。自分のデスク周りがきちんと整理されていると、仕事が効率よく進められることは、ほとんどの方が実感していることではないでしょうか?「仕事のできる人間」はデスクも綺麗なんて言われることもありますね。

また、断捨離とは、自分が現在使う物だけを選ぶことができる「選定能力」、使わないものはきっぱりと捨てる「決断力」、適切なタイミングで適切な期間を合わせて物を使用する「判断力」という、仕事や人生において必要な力が養われます。部屋がキレイになるだけではなく、心を成長させていくこともできるのです。

断捨離とは「物」にかぎったことではありません、不要な「考え方」を捨てて、必要な「考え」や「知識」だけを取り入れる方ことでもあります。ごちゃごちゃした頭の中をスッキリと整理した状態にすることも、仕事の能率をあげることにつながります。仕事の能率が上がれば、会社からの評価があがるのも当然の成り行きでしょう。

前向きになる(幸せになる)

家事の断捨離

家事の断捨離

 

断捨離を生活に取り入れると、ムダな物を捨てて、必要なものだけ取り入れることになります。ムダなもの=「嫌なこと」、必要なもの=「好きなこと、お気に入りのもの」と言えるでしょう。

断捨離を続けることで周りには自分の好きなもの・好きなことが増えてきますので、とても幸せで前向きな気持ちになれることでしょう。嫌なことや苦手なことを避けるのが良いことかと言うと、色々な考えがあると思います。

しかし、自分が本当に必要だと感じたものだけを厳選しているので、次に自分がどうなりたいのかをイメージしやすくなり、生活の質が向上していくのです。

また、断捨離したら運気が上がったという声もあります。これは断捨離効果によって不要な物や考えを取り入れないということが意識してできるようになった結果、運気の上昇したと思えるようになったということのようです。前向きな人のところに運は向いてくるものなのかもしれません。

人間関係が良くなる

断捨離は「物」に限ったことではありませんので、あらゆことに活用できます。それは人間関係でも同じことです。断捨離によって、自分にとって大切な人とそうでない人を判断することで、現在の自分の周囲の人間関係を見つめ直すことができます。自分にとってより良い関係性が保てるようになるのです。

それは、物を捨てるという行動を通して自分の心を成長させるので、様々な人間関係の中から、自分の心に負担をかけている存在に気づくことができ、それを手放す勇気も鍛えられているのです。それにより有益な新しい友人関係を見つけることができることもあります。

自分にとって大切な人には積極的に接するよう心がけたり、感謝の気持ちを表すようにしましょう。よく考えてみたらあまり大切でない人、自分にとって良い影響のない人間関係は、接する機会を減らして、自分のために時間を使ったり、少し距離を置いた付き合い方をすることも必要です。

おそらく「断捨離によって運が上がった」という人は、この人間関係の見通しが良くなることも理由の一つではないかと思います。自分にとって大切でない人間関係というのは、往々にして運が下がる人間関係とも言えます。こうした付き合いには距離を置くことで、自分に運が向いてくるように感じることもあるのでしょう。

お金が貯まる

人の物欲とは尽きることがありませんので、どんなにお金に余裕があって買い物をしても買い足りることがないのです。それはいつまでたってもお金が足りないという気持ちを引き起こし、多くのものを買い込むことにもなり、部屋も片付かないのです。

断捨離の考え方は、最低限必要なものだけを購入するようになるので、ムダな買い物をやめられます。その結果お金が貯まることもつながっていきます。それは物を買うだけではありません。ムダな電気を使わない、水をムダにしない、必要のないお付き合いでの交際費を使わないなども当てはまりますので、かなりお金の節約になります。

思えば子供の頃は少ないお小遣いでやりくりして、そのお小遣いをどのように有効に使うか考えませんでしたか?100円もらったら、その100円で一番欲しいもの・必要なものを吟味したものです。これは買い物を失敗しないために必要な消費者行動になります。断捨離をすると、本当に必要なものだけを買うために吟味するようになるので、買い物に失敗がなく、無駄遣いも無くなるというわけです。

自由な時間が増える

人生を変える断捨離

人生を変える断捨離

 

部屋もキレイになってくると、仕事だけでなくあらゆることの能率が上がります。やるべきことを早く終わらせられることになるので、自分の自由な時間が作れるようになるのです。趣味の時間でもホッと一息つく時間でも、時間的な余裕は生活の中でも大切な要素になります。

何かしようとするたびに「あれ、どこにしまったっけ?」なんて探すところから始めなくてはならないなんて、本当に手間としかいいようがありません。そういった無駄な労力や時間を削減できるようになることで、仕事も家事も効率が良く、時間の使い方が上手になるので生活に潤いがもたらされるでしょう。

家事を例にすると、一番の効率アップは掃除です。物が少ないから掃除が楽になります。また部屋が片付いているので家事の動線が良く、能率アップするのです。物が少ないってことは無駄な買い物もしていないので、その分、旅行や趣味に回すことができます。

仕事の効率もあがって趣味の時間が増えることで、ストレス解消にもつながります。いつもバタバタと忙しい生活と、ゆったり落ち着いた暮らしでは、どちらがいいか分かりますよね。

健康になる

断捨離することで、部屋がスッキリと片付き、清潔感も生まれます。多くの物や情報がごちゃごちゃした中で生活をするよりも、必要な物だけが整理整頓された中で生活をした方がストレスは少ないし、快適に生活が出きるという事が分ると思います。健康的に長生きするには無意識のストレスを減らすことが重要です。

これまでの断捨離の効果を考えてみると、人間関係が良くなってストレスが減る、お金に余裕ができて食生活や住環境が良くなる、自由時間が増えてジムなどに通ったり趣味の時間を作ることができる、睡眠もしっかり取れるという想像しただけでも健康的な生活につながるようです。

過去の不要なものを捨てると、自分にとって必要なものが入ってくるようになるとも言います。人によって必要なものは違うと思いますが、もしかしたらそれが「健康」なのかもしれません。

関連記事:【断捨離のメリット6選】上手な始め方や失敗させないコツ大全集

断捨離の基本は3ステップ

ステップ1『断』(断行)新しく入ってくるモノを断つ

定年後の断捨離

定年後の断捨離

 

断捨離というと、まず「捨てること」だと思ってしまいますが、じつは新しく入ってくるものを「断つ」ことがスタートになります。今、とても部屋に物が溢れている状態だとしても、そこに新しい物が加わらなければ、これ以上散らかることはありません。新しい物を購入する前に、または人からもらう前に、本当に必要なものなのかを見極める力をつけなくてはなりません。

人は「もらっておいて損はない」と考えて、物を無意識に手に入れているものです。街頭で配られているティッシュペーパーも毎回もらわなくてもいいですよね。また、商品を買うと付いてくる「おまけ」に弱い人もいます。更に物欲に強い人は、新商品が出るたびに新しいものを買ってしまうなんてこともあるでしょう。

「便利」という言葉につられることもありますね。最近便利なキッチングッズがたくさんあったり、新しい機能が満載の家電も多くあります。買う前に「本当に必要か」考えたことありますか?年に1回しか使わないようなものが、果たして本当に必要でしょうか?

無意識にもらってしまったり、物欲に任せて買ってしまうのではなく、断捨離の第一段階「断つ」ことを実行するためには、最初は置き場所がないから買わないという程度でもいいと思います。まず「新しいものを入れない」意識することから実践していきましょう。

ステップ2『捨』(捨行)今ある不必要なモノを捨てる

女性同士の会話で片づけに関する内容の時によく聞かれるのが、「捨てたくても捨てられない」「もしかしたら使う機会があるかも」「もったいない」「高かったから捨てられない」などなど・・・とにかくいらないものを捨てられない人が多いということです。いらないものを捨てて、必要なものだけを取っておくというだけで、部屋の整理整頓が楽でシンプルなものになります。断捨離の実践に必要なのは、物をどんどん捨てるということを頭に入れておきましょう。

物を捨てるのは心配ですか?後で「やっぱり取っておけばよかった」と思うこともあるかもしれないですが、もし必要になったら、また買い直せばいいのです。買い直すために必要なお金は「預け賃」と考えるのだそうです。実際、思い切って捨ててしまっても、その8割は捨てたことを後悔することはないと言います。つまり取っておいても使わない「不要なもの」であったということです。

ステップ3『離』(離行)モノへの執着から離れる

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断捨離に「離」とは、物への執着から離れることですので、ステップ1の「断」と、ステップ2の「捨」を行えば、それによって得られる効果が「離」になります。不要なものを新しく取り入れない、今持っているものを捨てるという二つの勇気を身につけていくだけで、物への執着する心が無くなくなるそうです。

それでも思い出の品物などはなかなか執着を捨てられないかもしれないですね。そんな時には「離」の心が役に立つのです。思い出は物に残すのではなく、こころの中にたくさん詰め込んで残しておけばいいのです。経験や思い出を心に残しておくということは、それを思い出すたびにキレイな思い出としてよみがえるものだそうです。何度も思い出を語ることで、それはより深く大きいものになり、一生ものになっていくのでしょう。

捨てられない理由

それでも私が捨てられなかったもの

それでも私が捨てられなかったもの

 

「捨てたいのに捨てられない」という人が多いのはなぜなのでしょう。物を捨てられない人は、他人の目を気にし過ぎているからであり、思い出を捨てられないのは「あの頃は良かった」という過去に執着しているからです。そういった執着を捨てて、自分にとって必要なものが何なのかを見極めることが、残しておくべきものと、手放すべきものをはっきりさせることができるのです。

また、断捨離することは目に見える何かが手に入るわけではないので、断捨離をしたことがない人は、捨てずにとっておいてもいいのではないかと考えてしまいがちです。断捨離の効果は空間や時間にゆとりが生まれることで、それが心のゆとりにつながり、気持ちが前向きになります。効果が分かりづらいことも、思い切って物を捨てられない理由なのでしょう。

手放してもいいものかどうかを見極めるときに考えるポイントは、①「使える」かではなく「使っている」かを考える、②捨てるかどうするか迷ったら捨てる、③今の自分に必要かを考える の3点です。断捨離とは物を通じて自分と向き合うことなのです。

《捨てる勇気が出ない時の気持ちの切り替え方》
・「高かったもの」→次はもっとしっかり考えて買おうと反省して捨てる
・恋人・親・友人に貰った→もらった人に感謝して捨てる
・まだキレイだから→キレイなのは使っていないから捨てる
・ダイエット成功したけどリバウンドしたら困る→もう決して太らないという戒めのために捨てる
・古くなって来たけれど気に入ってる→次のお気に入りに出会う為に捨てる
・以前買ったものだけどまだ一度も着ていない→今後も着る確率は少ないから捨てる
・好きな服だけれど似合わない、着こなせない→好きな服と似合う服の違いに気付いたので捨てる

基本的な断捨離の手順

1.仕分け

「取っておくもの」と「捨てるもの」、「どちらとも判断できないもの」の3種類に分けます。一度仕分けが完了したら、「どちらとも判断できないもの」を再度仕分けして、「どちらとも判断できないもの」の量を半分に減らします。

2.再仕分け

一度目の仕分けから30日ほど経った頃に、もう一度同じように仕分けしてみます。一度目のときには捨てるに忍びなかったものも、すっぱり手放せるようになってることもあります。

3.不用品の処分

処分方法は、欲しがっている人にあげてもいいですし、売れるものは売ってしまうのもいいでしょう。写真や録画した映像などはデジタル化しておくのもいいですね。意外と捨てられなくて困るものに「子供の作品」というのがあります。これも写真に残してデジタル化しておくというのも一つの方法です。

4.廃棄

3.で処分しきれなかったものは捨てましょう。

5.すっきりした状態を保つ

物を買うときは本当に必要かどうかじっくり考えてから買うとか、一つ買ったら一つ捨てるなどのルールで物を増やさないようにします。

断捨離すべき代表的なモノ

洋服:1年着ない服は断捨離対象

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断捨離と言えば洋服というくらい、1番断捨離のやりがいのあるものです。洋服というのは季節が変わるたびに、欲しい服を見つけるたびに、とにかく買う機会が多く、定期的に新しいものが加わるのに処分しないとので増えていく一方ですね。しかも新しいものを取り入れないというわけにいかないものなので、どのように断捨離するかが難しいところです。

クローゼットやタンスの中に、着ない服やなんとなく取っておいている服などがありませんか?「いつか着るかも」「高かった」「彼に買ってもらった」なんて考えでは断捨離できません。洋服の断捨離の場合は、まず必要枚数を知ることが重要で、それ以上は持たないように心がけることです。1枚買ったら1枚捨てる又は洋服を買う時は捨てた分の補充のみにしましょう。

また、1年以上着てない服は断捨離の対象になります。1年間も「必要なかった」服なのです。来年になったら着るという確率は極めて低いでしょう。しかも洋服は流行があるので、なおさらその傾向が強いと思われます。

女性に多いのは「ダイエットしたら着られるようになる」と取っておくことです。今、着ることができないならばそれは一度手放して、ダイエットが成功したらご褒美に洋服を買うと考え方を変えましょう。

無駄に溜まっていた洋服が必要な分だけになってスッキリとすると、毎日の洋服選びも効率が良くなります。すると朝の支度をする時間にゆとりが生まれ、心にも余裕が持てるようになることでしょうね。

本:取っておきたい本ともう読まない本に分別する

本というのもやっかいなもので、昔の本を整理せずにそのままにしていませんか?新刊は毎日のように刊行されていますので、本好きの方ならばどんどん本が増えていきます。本がいけないと言っているわけではありません。

本は新しい世界や知識に出会うことができるとても素晴らしいものです。ただ、中にはもう絶対に読まない本や、今は興味が薄れている内容のものを、部屋という限られたスペースを使って置いておく必要はありません。

本を断捨離するコツは、まず取っておきたい本ともう絶対に読まない本に分別することです。絶版になっていてもう二度と買うことができない本や、価値があがっている本は「取っておく本」になるでしょう。

これらを捨てると間違いなく後悔します。断捨離によって後悔があってはいけません。捨てたら二度と手に入らないものは取っておきましょう。気に入って何度も読んでいる本も、自分にとって価値がある本になります。

もう読まないと処分を決めた本は、その本に興味のある人に譲るか古本屋へ売るなどのリサイクルできます。もらい手がいなければ、残念ながら今はその本を必要としている人がいないことになりますので、本に感謝して手放しましょう。

また、今は電子書籍という方法もあります。場所も取らず持ち運びも便利なので利用している方も多いようですよ。

書類:カテゴリ別・保管期間別に仕分ける

書類というのはため込もうとしていないのに、どんどんたまってしまうものです。重要な書類ももちろんありますが、なんとなくとっておいたパンフレットなどもあるかもしれません。家のあちこちに保管されていると、いざというときに必要な書類がみつからなかったり、書類保管にスペースを取られて、非常に効率の悪いことになります。

まず書類はひとまとめにして、カテゴリ別に(仕事・支払い・学校など)分けて、一定の場所に保管するのがおすすめです。書類関係はここ!と決まった場所にあれば、いざという時にサッと取り出せるので困りません。

書類はカテゴリで分けるだけでなく、保管すべき期間ごとに分けることも必要です。永遠に取っておかなくてはならないものと、一時的に取っておくべきものに分別するのです。どちらでもないものはちょっと横に置いておきましょう。原本が必要な書類などは永遠に取っておくものになります。

賃貸の契約書や、現在利用中のサービスについての契約書は長期的に保管すべきもの、支払い期日のある振込用紙などは短期間取っておく必要のあるものになります。一時的に取っておく書類は、必要が無くなった時点で処分できますので、無駄に抱えなくて済むようになります。

先ほど横に置いておいた永遠に取っておく必要もなく、保管期間を設けるものでもない書類は、もしかしたら必要かも?という程度のもので、一度も見ない可能性もあるものになります。これらはとりあえず目を通したら処分してしまって、一気に片付けましょう。

リバウンドをしないコツ

断捨離は不要なものを取り入れないという「考え方」なのですが、やはり人間誰でも徹底できるものではなく、一度断捨離したのにまた物が増えてしまったというリバウンドすることもあるでしょう。

リバウンドをしないためには、「一度にやりすぎない」ことです。一気に物を捨ててしまうと、なんだか急に部屋が物寂しくなった気がして、反動で物欲が沸き起こる可能性があります。今まで物に溢れた生活をしていたので、必要な物だけで生活をすることに慣れず、物足りなく感じてしまうことが原因のようです。断捨離は一度にやらずに、定期的に行ったり、1つ増えたら1つ以上減らすというように段階的な断捨離で、物があふれない生活が習慣化することが大切です。

もうひとつのポイントは、断捨離の「断」を強化することです。断捨離のステップを思い出してみましょう。ステップ1は「断」という、新しく入ってくるものを断つことです。欲しいという気持ちだけで決めずに、本当に必要なものかを見極めてから購入する、その意識がスタートであり、断捨離の第一歩なのです。

つい断捨離の「捨」に力が入り、それで満足してしまうことがリバウンドの原因と言われます。断捨離は「断」を強化しないと成り立ちません。「断」と「捨」を行うことで得られるのが「離」なのです。

まとめ

断捨離とは単なる片づけ術ではありません。使わないものは別の言葉で言い換えれば「ガラクタ」です。必要のないものは取り入れない又は取っておかないことで上手に不用品を断ちきり、部屋も心もきれいにスッキリと過ごせるようになるでしょう。

断捨離は1回物を捨てて片付いたら終わりではありません。毎日の習慣として自分に定着させることが大切です。そして断捨離のきっかけは人それぞれです。引っ越しがきっかけという人もいれば、衣替えがきっかけということもあります。「よし!やるぞ!」と自分が決意して、やる気にならなければいけません。

そして断捨離によって育てられる力は一言でいえば「自己解決能力」です。自己解決能力を育てておけば、この先の人生で目的を持って何かを始める時の大きな支えとなってくれるはずです。断捨離を通して心の強さを学び、理想的なライフスタイルを送りましょう。