最後の個性派と呼ばれる競走馬ツインターボがすごい好きでして、こんな実況があったら面白いだろうなと思える台詞を史実に基づいて書いてみました。
1993年9月19日オールカマー/中舘英二/芝2200m
さぁ始まりました。最初に飛び出したのはやはりツインターボ。
グングンと飛ばしてまいります。
逃げる、逃げる。どんどんと後続を引き離していく。
二番手にハシルショウグン。5番手にライスシャワー。
後続はついていかない。
第1コーナーのカーブに入りまして、ここからエンジンがかかったツインターボ。リードがあっという間に5馬身から6馬身差に広がりました。
そのあとに2番手の位置に13番ホワイトストーン。
5馬身離れてハシルショウグンが3番手。
ライスシャワーが現在5番手の位置。
前半1000メートルを59秒5秒で通過。
おや、それほど早いペースじゃないぞ。
依然としてツインターボが先頭。リードは8馬身から9馬身に開きました。
ホワイトストーンが単独2番手の位置。
そしてそのあと8馬身ほどひらいてハシルショウグン。
ツインターボのリードは8馬身から9馬身に開きました。
第3コーナーのカーブに入ってきました。
まもなく600の標識を切りました。
そろそろスタミナが尽きてくる頃か…いや、尽きない!
今回は失速しません!2番手は遥か後方だ!
そのまま最後の直線に入る!まさか!ツインターボの罠です!
七夕賞でツインターボについていった馬がスタミナ切れで失速。
それを知っている騎手はツインターボのペースについていかない。
しかもツインターボは途中でバテるのは周知の事実。
その先入観を利用して前半を抑えてスタミナを温存していた!
ようやく後続の騎手が罠に気づいて鞭を入れる!が、時すでに遅し!
ツインターボのリードは8馬身から9馬身!
200の標識を切った!すでに安全圏の距離だ!
挽回できる距離じゃない!
天皇賞馬ライスシャワー、桜花賞馬シスタートウショウすら騙された!
いまツインターボがゴール!
巧妙に仕掛けられた罠だった!
ツインターボ重賞2連勝!圧勝のレースでした!
まとめ
ツインターボ伝説のレースと言えば七夕賞とオールカマーですよね。大逃げで圧勝したかと思えば逆噴射と呼ばれる突如失速する姿はファンの心をとらえ、いまだに非常に人気の高い馬です。
『ツインターボの先頭はここで終わり』など名実況?も生まれ、逃げ馬としてはサイレンススズカと人気を二分するほどです。
追伸:アニメ『プリティーダービー』第2期でウマ娘化されて大満足です。