漫画「転生したらスライムだった件」2巻の違和感

個人的に2019年この漫画がすごい!部門1位候補の異世界転生漫画『転生したらスライムだった件』(通称:転スラ)の表現の違和感をまとめました。

ドラクエの定番の台詞を引用したシーン

(出典:『転生したらスライムだった件』2巻)

爆炎の支配者、井沢静江(シズエ・イザワ)さんと初めての邂逅シーン。主人公のリムルはドラクエで定番の台詞である「悪いスライムじゃないよ!」で無害アピールをした。その台詞を知っていたシズさんは信用できると判断したシーンだ。

シズさんは東京大空襲(1944年~1945年頃)の時代から召喚された設定になっている。もちろん当時はファミコンはなかったので本人はゲームの台詞を知らない。事実、「同郷だった子から聞いたことがある」と返事している。

これは伏線として他にも日本から召喚された人間がいることを示唆している。しかし、どうも一連の流れが腑に落ちない。「現代にはゲームというのがものがあって」「ふむふむ」ぐらいの会話はするだろう。しかし、「そのゲームには『悪いスライムじゃないよ』という名言があって」まで話をするだろうか。ちょっと想像しづらい。

おそらく主人公がスライムなので定番の台詞を入れたい気持ちが最初にあって、どうにか見合うシーンを作ったのがあるように思える。

どうすればよかったのか

このセリフを入れつつ、違和感のない時代設定にすればどうすればいいのか。考えてみたけど少し難しかった。異世界にゲームも召喚されていて、そのゲームで遊んでいる場面を見ていた。なんてご都合主義すぎるかな。シズさんを平成生まれにすると年齢設定や次の展開に影響してしまうし。。(ネタバレになるけど、この2巻でシズさんは亡くなってしまいます。)

ドラクエの台詞を引用しているけど、転スラはどちらかと言うとファイナルファンタジー寄りの作品なんですよね。ゴブリン・ポーション・イフリート・ドワーフが出てきます。※ウィキによると正式には「ソード・ワールド」「ウィザードリィRPG」「ガープス」の世界観が強いらしい。知らないゲームばかりだ(;・∀・)

まとめ

もちろん今後注目の漫画であることに疑いはないんだけど、ちょっとだけ違和感を感じた。今年は漫画大賞ノミネートは間違いなしだと思っています。早くアニメ化してくれないかな(・∀・)

ちなみに正式な台詞は「ぷるぷる。ぼく わるいスライムじゃないよ。」