ゴールドカード各社の特徴と隠れたメリット比較まとめ

ゴールドカードと言えば、空港のラウンジが無料で使える・旅行傷害保険がついているといったイメージが強いですが、メリットはその他にも沢山あります。

中には、医師に健康や介護について相談できたり、税理士に税務上の相談ができたりするサービスも。ゴールドカードの隠れたメリットをまとめてみました。

ゴールドカードって一体なに?

ステイタスシンボルとしてのゴールドカード

ゴールドカードと言えば、スポーツ選手や医師など高所得と言われる人が多く保有しているイメージがあります。また、世界的にもゴールドカードはステイタスが高いと言われており、自分のステイタスを示す意味でもゴールドカードを持つ人が多いようです。

ステイタスが高いとされる所以はやはり年会費の高さ。ゴールドカードの中でもステイタスが高いと言われるダイナースクラブは、年会費が一番安いものでも2万円以上します。その他、入会審査が厳しい点や補償内容が優れている点などを挙げると、ゴールドカードは他のクラスのカードに比べるとやはり格が違うと言わざるを得ません。

また、ゴールドカードは誰でも持てるわけではなく、年齢制限がある場合が多くありますし審査も普通のクレジットカードより厳しめになっています。ゴールドカードを持つハードルは高いため、持っているだけで自分のステイタスシンボルとなるのがゴールドカードです。

他のランクとの違い

クレジットカードの階級ランクには大きく分けて5つのランクがあるとされています。下から順に以下の通りです。

・年会費無料カード

・シルバーカード

・ゴールドカード

・プラチナカード

・ブラックカード

上位2つのプラチナカードとブラックカードは、手に入れることがかなり難しいカードと言われており、特にブラックカードにおいてはカード会社からの招待が必須だと言われています。サービスは充実していますが、年会費は10万円、多ければ30万円程度かかるものもあるようです。

ゴールドカードはランク的には真ん中に位置しているように見えますが、上位2つのカードが極めてランクが高いことを考えると、通常持てるカードの中では最上位と見てもいいのではないでしょうか。

ゴールドカードの特徴

ポイント還元率が高くなる

ゴールドカードのメリットの一つが、ポイント還元率です。通常のクレジットカードであれば、ポイント還元率は約0.5%から多くても1%が相場と言われています。

しかし、ゴールドカードのポイント還元率は1%以上のものがたくさんあります。中には2%の還元率を持つものも。2%といえば、100万円買い物をすれば20,000円が還元されることになります。ポイント還元率の高さもゴールドカードのメリットです。

家族カードが格安で作れる

一般的なランクのカードでも家族カードは作ることができますが、家族カードを作る場合にも数千円の年会費が必要になります。ゴールドカードの家族カードであれば年会費が無料になるサービスが受けられたり、ゴールドカード会員と同等のサービスが受けられたり、家族カードの会員も受けられるサービスが高いというメリットがあります。

空港の有料ラウンジを無料で使える

ゴールドカード会員のメリットとしてよくあがるのが、空港の有料ラウンジを無料で利用できるサービスです。各空港にはラウンジが大きく分けると2種類あります。一つがファーストクラスやビジネスクラスを利用する人向けのVIPラウンジ・もう一つが、主にゴールドカード会員向けにクレジットカード会社が提供しているラウンジです。

ゴールドカード会員は、後者のラウンジを無料で利用することができます。ラウンジの設備は空港によって異なりますが、例えば三井住友VISAカードが提供している福岡空港のラウンジであればフリードリンクまたはビールが1本無料でもらえるサービスがあったり、シャワー室が設置されていたりします。また、同伴者がいる場合は1名につき1,080円で利用することができます。

海外・国内旅行傷害保険が附帯

ゴールドカードに基本的についているサービスとして、空港のラウンジが無料で利用できる他にも旅行傷害保険があります。これは、旅行中の事故によってケガをしたり、手荷物の盗難や破損があったり場合に金銭的な補償をしてくれる保険です。

特に海外旅行の場合は、治安が悪い国があったり土地勘がないために非日常的な危険にさらされやすくなってしまいます。旅行中に何かアクシデントがあった場合に傷害保険に加入していれば、金銭的な心配はしなくて済みます。

また、旅行中に搭乗予定の飛行機が欠航したり、航路を変更したりした場合にかかった旅費についても補償してくれるサービスが付いている保険もあります。補償額は各クレジットカード会社によって異なりますが、1億円まで補償してくれる会社もあります。

海外旅行に行く機会が多い人は、旅行傷害保険の内容についてもチェックしてみてください。

年会費が高いというデメリットも

ゴールドカードはいろいろな補償がついていたり、空港のラウンジを無料利用できたりと上質なサービスを受けることができるというメリットがありますが、一方でデメリットもあります。それはやはり年会費が高いこと。

カード会社によって年会費は異なりますが、ゴールドカードの年会費の相場は10,800円の会社が多く、JALのCLUB-Aゴールドカードは年会費が17,280円と2万円近いものもあります。ポイントで高還元されたとしても、年会費と相殺されてしまいますね。

また、ゴールドカードのサービスには空港のラウンジや海外旅行障害保険など、ビジネスマンが出張することを想定したサービスも多くあります。そのため持っている人のライフスタイル次第では、サービスをあまり活用できないことも考えられます。

各社のゴールドカードのメリット一覧まとめ

JCBカード

JCBゴールド/PARTNER WITH POINT

JCBゴールド/PARTNER WITH POINT

  • メディア: Financial Product
 

JCBは日本発唯一の国際クレジットカードとして有名です。

【年会費】10,800円(初年度無料)

【家族カード】1人目は無料・2人目からは一人当たり1,080円

【ポイント還元率】0.5%-0.8%。ただし、セブンイレブン・Amazon・イトーヨーカドーは1.5%、スターバックスは2.5%など、提携店によっては高還元となるようです。コンビニをよく利用する人や、通販をよく利用する人には使い勝手がいいと言えそうです。

【その他のサービス】 医療・介護・育児などを医師や看護師に無料相談ができる「ドクターダイレクト24」というサービスがあります。このサービスは24時間無休で運営されているため、いつでも困った時に相談することができるようです。医療ではこの他にも人間ドッグサービスや健康チェックサービスなども充実しています。

その他にも、年金や税金・資産運用についても専用のダイヤルがあり、税理士やFPといった専門家に直接電話相談ができます。こちらも無料となっているようです。クレジットカードに関するサービスの充実だけではなく、生活に根ざしたサービスも充実しているため、安心して利用できるカードと言えそうです。

三井住友VISAゴールドカード

三井住友カードゴールド

三井住友カードゴールド

  • メディア: Financial Product
 

【年会費】10,800円(初年度無料)

【家族カード】1人目は無料・2人目からは一人当たり1,080円

【ポイント還元率】

【その他のサービス】 医師に無料で電話相談ができる「ドクターコール24」を利用できます。こちらも24時間無休で運営されているため、もしもの時に安心です。

三井住友VISAゴールドカードの年会費は2年目以降は10,800円かかってきますが、利用明細を郵送してもらわず自分でパソコンから確認することによって年会費を4,320円まで下げることができるようです。もちろん付加サービスに変化はありません。

1万円以上が相場のゴールドカードの年会費を半額以下に下げることができるのはかなり魅力的です。また、ゴールド会員専用のゴールドデスクも準備されており、ほとんど年中無休でカードについて問い合わせることができる点も安心です。

ANAゴールドカード

【年会費】15,120円〜

【家族カード】4,320円

【ポイント還元率】0.1%。マイル換算すると1%となります。

【その他のサービス】 ボーナスマイルとして2,000マイルがもらえます。また付帯保険は国内外共に5,000万円まで補償(カードによっては1億円)とかなり高額です。

クレジットポイントはマイルに換算することもでき、1,000円=1ポイント=10マイルに換算できます。また搭乗ごとにフライトマイルの25%がボーナスとしてもらえます。機内販売やANA FESTAの利用が10%オフになるなど、提携しているショップやホテルで割引が利用できるメリットがあります。

仕事やプライベートでANAを利用する人にとっては使い勝手のよいカードと言えるのではないでしょうか。

JAL CLUB-Aゴールドカード

【年会費】17,280円〜

【家族カード】8,640円

【ポイント還元率】マイル換算すると1%となります。

【その他のサービス】 入会時にボーナスマイルとして5,000マイルがもらえます。搭乗ごとにフライトマイルの25%がボーナスとしてもらえる点はANAワイドゴールドカードと同じです。

提携しているホテルやショップの利用時に割引サービスがあるほか、空港免税店でも割引が受けられます。機内販売は10%オフで利用できるのも嬉しいですね。

楽天プレミアムカード

【年会費】10,800円

【家族カード】5,400円

【ポイント還元率】1%。楽天市場や楽天トラベルでカードを利用した場合には2倍から5倍のポイントが付与されます。また、誕生月の買い物はポイントが6倍になります。

【その他のサービス】 楽天カードは頻繁に入会キャンペーンを行っており、キャンペーン中に入会すれば10,000楽天ポイントがもらえるなどのサービスがあります。

もしもこのキャンペーンを利用した場合、実質的な年会費が1年分無料ということに。楽天カードを検討しているのであれば、今どんなキャンペーンをやっているか調べてみてください。世界中で700カ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」に無料で登録できます。

イオンゴールドカード

【年会費】無料

【家族カード】無料

【ポイント還元率】0.5%。毎月10日は1 %になります。

【その他のサービス】イオン系列のお店(マックスバリュ・ビブレ・ミニストップなど)で利用する場合5がつく日はポイントが2倍になります。また、毎月20・30日はお客様感謝デーとして買い物代金が5%割引になるサービスもあります。

イオン系列のショップが近くにあり、日常的に利用するのであればイオンゴールドカードは相当使い勝手がいいと言えるでしょう。他のクレジットカード会社のゴールドカードであれば1万円が相場の年会費も無料となっています。

エポスゴールドカード

エポスカード

エポスカード

  • メディア: Financial Product
 

【年会費】10,800円

【家族カード】無料

【ポイント還元率】0.1%。ただし、インターネットのポイントサイトを経由することで最大30倍のポイントが貯まります。

【その他のサービス】 マルイが10%割引サービスを実施している期間に利用すると10%オフになるようです。また、対象ショップの中から3店舗を選んでポイントが3倍にできるサービスも実施しています。エポスでは通常のポイント還元の他に年間利用額に応じてボーナスポイントを付与しています。

年間50万円以上の利用で2,500円相当のポイント・年間100万円以上の利用で10,000円相当のポイントがもらえます。また、ポイントは有効期限がなく、永久に使える点もメリットと言えるでしょう。家族カードの年会費が無料な点も魅力的です。

UCカードゴールド

【年会費】10,800円〜(ヤングゴールドは3,000円)

【家族カード】無料

【ポイント還元率】0.1%。ただし、インターネットのポイントサイトを経由することで最大30倍のポイントが貯まります。

【その他のサービス】 UCカードのゴールド会員は、「ゴールドライン」を利用できます。これは、海外の情報や優待料金でのホテル予約手配などを無料で依頼できるサービスです。海外では日本語が通じるところはあまりなく、英語が通じないところもありますので人によっては不安が強いものです。

ゴールドラインを利用できることで不安を取り除き、安心して海外で滞在できるのではないでしょうか。また、インターネット上で不正利用された場合の損害を補償する「オンライン・プロテクション」というサービスもあります。UCカードのポイントも有効期限がありません。

まとめ

ゴールドカードにはたくさんのサービスがついていますが、発行元によってサービス内容は幅広いため、日常生活でよく利用する店舗などが加盟しているところのゴールドカードを選ぶと、使い勝手がさらによくなりそうです。

年会費はそれなりに高額になりますが、附帯しているサービスやステイタスシンボルとしての意味合いを考えてメリットが大きいと感じるのであれば、ゴールドカードを持つという選択肢もありだと思います。