社内ビジネス研修の効果や意味と企業経営者の自己満足論

社会人になって以降、新人研修、営業研修、ビジネスマナー研修、マネージャー研修など様々な研修をうけてきましたが、結局は意味がなかったと思います。

入社1年目ビジネスマナーの教科書

入社1年目ビジネスマナーの教科書

  • 作者:金森 たかこ
  • 発売日: 2017/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

研修講師のスキルや体験談はそのときはハッとして学ぶべきことがありましたが、数カ月もすると忘れます。結局のところ経営者や人事部の「研修をやりました」という自己満足で終わっていることが多いと感じます。

代表的な例として個人情報漏洩など不祥事をおこした会社が改善防止策として社内研修を挙げることが多いです。しかし、全従業員へのセキュリティ研修の実施など全従業員におこなっても意味はなく、対外的なパフォーマンスでしかありません。

研修毎に満足度調査という名前のキリストの踏み絵制度を導入している企業もいます。アンケート用紙に個人氏名を記載させ不満が多い人間には人事部の権力で査定表に「やる気がない」「協調性がない」と手心を加えられることもあるそうです。あるかないかはわからなくても「それが出来る環境」にある限りはアンケートは無意味でしょう。

満足度が低いが、きみの受講スタンスに問題があるのではないかね?」と問い詰める人事。あくまで受講者側に問題があるとして研修には問題がないとしてきます。

江戸幕府は踏み絵で隠れキリシタンを見つけようとしましたが、隠れブラック企業は会社の洗脳がとけかけている若者を見つけようとしているのかな?

理念研修という名のごみ研修

理念経営を大切にする会社と仕事上でお付き合いしていますが、まぁ社員の対応がひどいひどい。部長クラスでさえ、なんというか喧嘩を売っているような態度・対応・言葉遣いです。

そこの社長がSNSで毎回、幹部研修の様子を撮影して、「理念研修をしています。社内研修充実しているうちの会社って凄いでしょ」とアピールしていますが、苦笑しかでません。

たちが悪いことに企業理念が「お客様第一主義」みたいな感じのヤツです(特定されないためぼかしています)。いやいや、仮に利益主義や儲け第一とかなら対応が悪いことに疑問をもちません。だけど理念経営なのに一般常識がない対応をしてきます。理想と現実のギャップが激しすぎる。

社長さん、感動とかいらないから、トラブルがおきたら早く対応してくれませんかね?

現場ではメール見ない。下請けには上から目線。問い合わせしないかぎり基本的に何も回答しない姿勢。たらい回し等、超基本的なミスやトラブルが勃発しているのです。

社長はそれを知らないんだろうなぁ。。ここまでくるとピエロか裸の王様に見えてきます。実際にその会社のOBと話をした際に「あの人(社長)は死ぬまで現実に気付くことはないと思う。ある意味可哀想な人なんだよ。」としみじみ言っていたのを覚えています。

企業理念は崇高な内容ではなく、当たり前のことに変更してほしい。そのほうが期待値が高くならずに済みますよと誰か伝えてあげてほしいです。

こういう会社は会社の現実に飽き飽きして飛び出したOBは優秀だったり、若手社員は逆に反面教師的に優秀だったりします。会社の考え方や価値観にどっぷり使った幹部社員や中堅社員が一番の元凶なのでしょう。

個人の考え方は数日間の研修程度では絶対に修正されません

たった一日で個人の性格をかえられたら犯罪なんておこらんわ!

研修の最後にやるフィードバックや感想文ですが、みんなありきたりな内容しか発表しませんよ。さすが幹部社員だけあってそれなりにうまくまとめたものを発表します。それで社長と研修コンサルタントが満足。つまりはそういうこと。

まとめ

理念経営を語る会社のミスでトラブルがおきたのに、その会社の対応がクソすぎてトラブルの上書きをされたことに腹の虫がおさまらなかったので、この記事を書きました。