「僕たちはガンダムのジムである」を読んだ感想評価ネタバレ

僕たちはガンダムのジムである。略して「僕ジム」を読みました。ここ最近読書はお休みしており、久しぶりに選んだ本として人材コンサルタントの常見さんの本を読んだ。以下はネタバレの内容を含んだレビュー評価記事です。

僕たちはガンダムのジムである

何を隠そう私は常見さんの著書は結構揃えてある。常見陽平さんの本は等身大の言葉で文章を書いているので読みやすく、わかりやすいので好きな作家さんです。

過去にも「〈意識高い系〉という病」「くたばれ就職氷河期」「ヒーロー社員になろう!」「リクルートという幻想」「活難民にならないための大学生活30のルール」などを読んで、私自身のモチベーションを高めてくれ、少なからず私の考え方にも影響をあたえています。

今回の「僕たちはガンダムのジムである」はご本人曰く「代表作」としているため、今回の代表作の文庫化にあたって「見せて貰おうか。代表作の本とやらを!」と思い、購入しました。

Yahoo!個人
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tsunemiyohei/

アムロ、行きまーす!

今回は「ガンダム」というロボットアニメネタが絡んでいます。常見さんは元玩具メーカーの採用担当だけあって「ガンダム」にスポットを当てているのは面白い着眼点だなと思いましたが、私はガンダムシリーズをテレビで全く見たことがありません…。

「アムロしか知らないけど理解できるかな…マニアックな解説があったらどうしよう…」と尻込みをしつつも、「アムロ、いきまーす!」の心の掛け声のもとAmazonで「ポチッ」と購入ボタンをクリックしました。

最初タイトルの「ジム」がスポーツジムを指していると思っていましたが、キャラクター名ということに14ページ目で気づきました…。

タイトルから躓いてしまっていますが、ガンダム専門用語のあとにしっかり意味を解説してくれており、問題なく最後まで読めました。一部ネタバレが含まれますが感想をまとめました。

明治大学に栄光あれえぇぇぇ

明治大学卒業生には「企業戦士」の美学を持っている人がいる。本を読み進める中で、ある先輩の言葉を思い出した。その先輩は「明治大学卒業生は頭が良すぎるわけでもなく、かといって悪いわけでもなく、向上心や要領も適度にある奴が多いから、企業からは好かれる」という持論を展開していた。

この持論は妙な説得力があるのだが、私はこの話が好きだったりする。今回の話に照らし合わせると、明治大学卒業生はジム要因を全て兼ね備えているではないか。企業で活躍できる人材を多く生み出している「ジム排出大学」である。おそるべし明治大学。ちなみにその先輩は酒が入ると「明治大学に栄光あれえぇぇぇぇぇ!!」と叫んでいた。

モビルスーツの性能が違いすぎる

私自身はこれまでの社会時経験の中で周囲にガンダムが何人かいましたが、凄い人は本当に凄い人ばかりでした。若い頃はプレジデントに載っている「イケてる経営者」シリーズや、リクルートの営業エピソードなどを見たりするたびに「モビルスーツ(人間)の性能が違いすぎる!」と思ったこともありました。正直そういうエピソードって真似できないくらい凄すぎるのが多くないですか(^_^;)。

「認めたくないものだな。自分自身が99%のジムである事実を…。」とネガティブになるくらいなら、常見さんが書かれているように、「身近な職場にいるジム型人材に学ぶ」ことが大切だと思います。

自分の10大ニュース

常見さんの本では繰り返し「キャリアについて」「仕事へのスタンス」「等身大の自分の能力を見つめなおす重要性」が書かれている。本著では1年に1回は「自分の10大ニュース」を書いて、振り返ることをおススメしている。

「また同じこと書いているよ」「一橋大学の赤い彗星も地に墜ちたものだな」と批判する人がいるかもしれないが、私はそうは思わない。むしろ繰り返し説明するくらい重要なことだと認識させられた。

まとめ

常見さんはこの本を最後に執筆活動はしばらく控えると本著内で宣言されており、千葉商科大学国際教養学部の専任講師に就任されているので、研究に専念するものと思われます。(ブログにも商業出版は休むと書いてあったということは)悲しいけどコレ、現実なのよね!

現場経験の豊富な常見さんを講師に招聘する千葉商科大学が素晴らしい。こういった現場経験が豊富な第一人者を大学に迎える流れが加速したら、もっと大学は面白くなると思います。

次は社会学者としてニュータイプになっている常見さんを期待したいと思います。私も会を旗揚げした立場として、「かっこいいジム」になれる人を一人でも多く増やすのを自分の使命にしようと思いました。

就活難民にならないための大学生活30のルール

就活難民にならないための大学生活30のルール

  • 作者:常見 陽平
  • 発売日: 2010/04/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

この本が一番好きかな。大学生のときにこの本に出会いたかった(´・ω・`)