1年に1回はたまーに名作じゃない映画を見たい。昔見たあの映画を見たい。知っている人も少ない。誰とも話題を共有できない。ツタヤにいっても置いてない。でも面白い。そんな映画を観たくなる時ってありませんか。
邦画を中心に個人的におススメのB級映画をご紹介します。知ってる人いるかな?※若干のネタバレを含みます。
卓球温泉
1998年に公開された『卓球温泉』。卓球のイベントで寂れた温泉街を復興しようとするコメディ映画。卓球ブームを起こした。(←そうか?)
一度、母親になった女は、もう、妻や女には戻れないのでしょうか?今は母親で、ただの主婦ですけど。その前は夫にとって妻であって、その前は女だったんですよね?(中略)何だか牢屋にでも入ってる気分です。
この『卓球温泉』は家庭を支えるママが主役です。専業主婦の藤木園子(松坂慶子)さんには、悩みがあった。会話のない家族…会社人間で妻に関心のない夫、自分のことを話さない息子。積極的に働きかけても、コミュニケーションが弾まない。
まるで、自分が家事炊事育児をこなすだけの奴隷に思える日々。ある日、ラジオの身の上相談のコーナーに投稿の電話をすると、冗談半分に「家出」を勧められる。が、本当に家出してしまう。向かった先は、家族との楽しい旅の思い出がある温泉場。しかし、思い出の温泉場は廃れており、ひょんなことから町おこしの一環で「卓球温泉」という企画を始める…。
YouTubeで無料で全部見れたりします。90年代の家庭ってこうだったなと懐かしかったです。一番の感動シーンは会社員の藤木哲郎(蟹江敬三)の「オレがいなくても会社は潰れん。だが、母さんがいないと家が潰れるんだ」というセリフ。
私がDVD化を一番望んでいる至高の作品。主題歌の「丘を越えて」は2015年にトヨタカローラのテレビCMソングに起用されました。選んだ奴は偉い!
七人のおたく
1992年に公開された『七人のおたく cult seven』
さらわれた赤ん坊を取り戻すため格闘技おたく、パソコンおたく、無線傍受おたくなど七人のおたくが集結し、奇想天外なアイディアで作戦を遂行していく姿を描いたウッチャンナンチャン主演で贈るアクション・コメディ。
ウッチャンナンチャン主演のアクションコメディ映画。南原清隆はミリタリーオタク。内村光良は格闘技・ヒーローオタク。ブルース・リーのモノマネしています(笑) ウッチャンの壁を使った宙返りのアクションシーンは一見の価値あり。
現在のオタクはアニメやアイドルオタクが中心ですが、当時の「オタク」は「愛好者」という意味が強いです。社会的地位を確立していなかった時代の意味での「オタク」というポジションが描かれています。主演のウッチャンナンチャンはこの作品で第16回日本アカデミー賞『新人俳優賞』『話題賞』を受賞。
学校の怪談2
1996年に公開された『学校の怪談2』
平山秀幸監督による「学校の怪談」シリーズ第2作。塾講師の理香は子どもたちを連れて春休みの集中合宿へ。お寺に宿泊することになった理香たちは、和尚から数十年前に小学校で起きた恐ろしい出来事を聞き…。
30年前の4月4日4時44分。南小学校で、当時の校長先生が何者かに首をもぎ取られて死んだ。それからというもの、4月4日4時44分には、誰もあの学校には近寄らない……。
学校の怪談シリーズで2が一番面白いと思う。1996年に公開された映画ですが、2015年にDVDで復活していました! 根強い人気があるみたいです。校長役の岸田今日子さんは本作および『八つ墓村』で1996年度ブルーリボン賞助演女優賞を受賞していたそうです!!
この歌が1年に1回は聴きたくなります。
That'sカンニング! 史上最大の作戦?
1996年に公開された『That'sカンニング! 史上最大の作戦?』
名門日本理科大学の学生寮に住む学生たちはそろいもそろって落ちこぼればかりで、カンニングで何とか試験をクリアしていたが、ある日学生の一人のカンニングがばれたことから、次回の試験で寮生たちが良い点をとれなければ寮を閉鎖するという決定がくだされてしまう…。
日本理科大学(東京理科大学がモデル)に通う大学生達が学生寮「シグマハウス」の生き残りを懸けて、悪徳大学教授を相手に試験で様々な方法でカンニングしていく青春ラブコメディ映画。
歌手の安室奈美恵とTOKIOの山口達也が主演です。当時小学生でしたが、記憶に懐かしい映画です。いまの若い人にはわからないと思いますが当時人気絶頂だった安室奈美恵が映画出演でしたが、あまり人気は出なかったと記憶しています(笑) そもそも、なんで歌手の亜室奈美恵が映画に出たんでしょうか(^_^;)
君を忘れない
1995年に公開された『君を忘れない』
太平洋戦争も終わりに近い1945年、夏。海軍航空隊のエリート望月大尉(唐沢寿明)は、特攻作戦への反発から302特別飛行隊を結成し、7人の個性的パイロット(木村拓哉、反町隆史、松村邦洋など)を集結させるが…。
終戦50周年を控えて製作された映画のうちの一本である。第二次世界大戦末期の特攻隊基地を舞台に、隊員に選ばれた7人の若者の友情を描いています。
SMAPの木村拓哉や反町隆史など当時はまだ駆け出しだった俳優を多く起用していましたが現在は豪華な俳優陣が勢ぞろいしているのが本作品。他にも唐沢寿明、高嶋政宏、水野真紀、松村邦洋などが出演しています。マニアの間では有名な作品。
天地無用 in LOVE
1996年公開の『天地無用 in LOVE』
最後にアニメを紹介。主人公の天地がある日消えてしまいそうになるところから始まるありがち「バック・トゥ・ザ・フューチャー」テーマで、天地の父・信幸と、天地の母・阿知花(声:林原めぐみ)を守るために、一同は2人の高校時代にタイムスリップ。
修学旅行先の東京タワーで、天地は阿知花を狙うエネルギー生命体と戦うことになる。巨大な闇の力に敗れる天地。しかし阿知花が樹雷の力に目覚めて勝利するというストーリーです。阿知花の声優は林原めぐみという部分が貴重さを増している。
この作品の良さは泣けるところ。また天地の両親である信幸と阿知花の「ベタベタな昭和の青春風景」はどこか懐かしさを感じます。天地の母親の阿知花は天地が幼い頃に亡くなっていますが、その原因が過去にきた天地を助けるために樹雷の力を行使したせいであることが本作で明かされます。天地無用は小説版でも泣ける設定が多く、いま思い出しても泣けます。