退職するときの寄せ書きが嫌い

退職する際に寄せ書きを送る文化を持っている会社にいた。寄せ書きは本当に嫌いだった。なんで嫌いなのか理由をまとめました。

嫌いな理由1位:親しくない

私がいた会社は「事業部が同じだったら書く」という暗黙のルールだった。事業部だけでも50人以上いるわけで、仕事上で全く関わり合いがない人も大勢いた。

私にとって『名前と顔は一致している人』以上でも以下でもなく、「あの人なんの仕事してるんだろうな~」とか思っている人に書く寄せ書きは本当にツラい。

これもどうかと思うんだけど書く文章に「あんまり親しくなかったけど次の仕事でも頑張って」とか書く人間もいた。事実であり素直な気持ちなんだろうけど、もはや寄せ書きの意味がない。

第2位:若い奴の仕事に回される

先輩社員から「〇〇(自分にとっては親しくない人)が今月で辞めるから内緒で寄せ書き集めといて!」とか言われる。いや、お前がやれよ。

第3位:書くことがない

上述しているが、私がいた会社はそこそこの人数がいた。私がいた当時は会社が傾きかけており、自分の部署以外を含めると毎月誰かしらが辞める組織だった。

なので毎月寄せ書き+寄せ書き集めという苦行が発生していた。面倒なので最後は「感謝」の二文字しか書かないようにした。

ついに自分の番になった

在籍時から同期の友人には「オレのときは寄せ書きいらない。花もいらない」と常々言っていた。自分も辞めることになった。友人には「いらないから」と念を押した。

それでも準備された。同期に「いやがらせか?」と聞いたが「最後くらいは気持ちよくみんなで送り出したいので、コチラの言うことを聞いてくれ」と言われた。最後の最後までこの会社の文化は理解できないと思った。

案の定、寄せ書きには「あまり喋らなかったけど次も頑張って」とテンプレが並んでいた。せっかく書いてもらって申し訳ないが、もらって嬉しくなかった。仕方なしに受け取ったが、翌日にはゴミ箱に捨てた。

まとめ

私が冷たいように思われるが、2社目に選んだ会社を辞める際の寄せ書きは大切に保管している。本当に厳しいサービスをなんとかメジャーにさせようと、少ないメンバー皆で頑張った会社だった。