仕事のミスや失敗が多い人の特徴と原因

仕事のミスを減らす多い人の特徴と原因をまとめました。

仕事のミスが招く結果とは?

仕事のミスが多いと信頼を失う

仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術
 

仕事のミスでいつまでもくよくよしないことは大切ですが、いつまでも同じミスを繰り返していると、失くしてしまうものがあります。それは「信頼」です。

でもよくあるのは、ミスそのものが問題というよりも、ミスを招く過程がパターン化していることで、上司や周囲から信頼を失うというケースは少なくないようです。「信頼を得られない人=ミスが多い人」というわけです。

仕事のミスを招く過程には、いろいろなことが関係しています。

・コミュニケーションの不足(人の話を聞かない、大事なことを報告しない)

・仕事に対する感謝や喜びがない

・注意されると言い訳ばかりする

・上司や同僚に気配りができない などなど

ほぼ同じ能力を持つ人であっても、ミスをする人としない人の違いは、モチベーションであったり、周りのカバーであったり、ちょっとしたコツを知ってるか知らないかだけの違いでだけあることもあります。

ですから「ミスが多い人・ミスが目立つ人」というのは、仕事だけでなく人間性も含めて評価されている場合が多いのです。

仕事のミスが多い人は、仕事を辞めたくなる

「仕事でミス→クビ」と考えるのは、あまりにも安易ですが、これにはちゃんとした理由があります。会社が社員をクビ(懲戒解雇)にできる法律上の正当な理由には、遅刻や無断欠勤、不正・犯罪のほかに、「指導しても重大な業務ミスを繰り返す」というものが含まれています。

クビにならなくても、自分から会社を辞めざるを得なくなるケースもあります。仕事のミスが多い人は、その矛先を上司や会社に向けてしまう傾向があります。退職理由のランキングの上位を占めているのは、大抵「キャリアアップのために転職したい」ですが、実はこれらは建前の場合が多いようです。

ある退職理由の本音調査で第1位~3位を占めたのは、「同僚や上司との仕事上のトラブル・人間関係、労働条件に不満」です。言い換えると、これは必ずしも会社や上司や同僚に原因があるというわけではなく、自分が仕事ができないことの言い訳が、このような形で現れているのかもしれません。

仕事のミスはうつ病や自殺の原因になる?

仕事のミスを軽く見るべきでない理由は、他にもあります。最近の警察庁の調査で、20代から30歳代の自殺の動機で高い割合を占めているのが「勤務問題」です。この「勤務問題」というのは、仕事による疲労や人間関係、仕事上のミスが含まれています。

つまり仕事のミスでうつ病にかかったり、自殺したくなるほど追いつめられる人がいるということです。仕事のミスには、誤字脱字、入力ミスなど小さなものから、高額の金銭的損失、医療ミスなど大きなものまであります。

仕事上の重大なミスの多くは、たまたま起こったというよりも、小さなミスが重なり、起こるべきして起こったというケースが多いようです。ですから、小さなミスを繰り返さないこと、重大な結果を招く前にコントロールすることが、社会人としての課題と言えるかもしれません。

関連記事:【うつ病】症状についての知識とセルフチェック

仕事のミスが多い人とは?

仕事のミスが多いのは新人だから?

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仕事でケアレスミスが多いのは、もちろんベテランよりも新人(新入社員)でしょう。特に突発的なトラブルやが起きた時には、ベテランと新人の大きな違いが大きく現れると言います。ベテランと言われる人は、経験によって多くのパターンを学習しているので、結果を予測して、重大なミスを事前に避けることができます。

ですから、新人に求められていることは難しいことではなく、マニュアルがあるのであれば、まずそれをしっかり覚えてその通りに行えるようになることです。マニュアルがない場合には、しっかりメモを取って、自分のやるべき仕事の内容や手順を覚えて行うことです。

そして一番大事なのがよく言われることですが、報告・連絡・相談の「ほうれんそう」です。マニュアルにはない事態に遭遇した時に、自己判断をしてしまうと取り返しのつかないことにもなりかねません。そのような場合には「いったん持ち帰って検討させて頂きます」と断っておいて上司に相談しましょう。

あるアンケートでは、新人と認識されるのは長くても入社1年までのようです。そう考えると新人としてみてもらえるのは、中途採用の場合には3~4か月といったところでしょう。ですから、「新人」の時期を過ぎても同じミスを繰り返したり、ミスの多い人と周りから思われているのであれば、早めに対策を考える必要があるかもしれません。

仕事のミスが多いのは若いから?

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20代の前半は、最も仕事に悩みやすい時期だと言えます。ある調査では、20~30代の間では、仕事でのミスや疲労感は年齢の上昇とともに低くなっていく傾向があるという結果があります。体力的に言えば、20代の前半のほうがはるかに有利だと言えるのですが、知能に関してはそうとは限らないようです。

人の知能と言われるものには2種類あると言われています。流動性知能と結晶性知能です。流動性知能は、新たなことを覚えたり学習する能力のことで、その人がもともと持っている能力に比例することが多く、30歳をピークにして減少していくと言われています。

それに対し結晶性知能というのは、すでに学習した知識に基づく判断力や理解力のことで、60歳までは徐々に向上していくと言われています。ですから、20代前半の若い人に判断力や理解力が欠けているのはしょうがないとも言えるかもしれません。20代前半で仕事のミスが多い人は、判断力や理解力を補うための実際的な対策が必要でしょう。

仕事でミスばかりするのは、この仕事に向いていないから?

仕事のミスが多く、「私はこの職業に向いていないのかも?」と考えたことのある方は多いでしょう。自分で好きだと思って選んだ職種やある程度のスキルがあって選んだ職場であっても、実際にはうまくいかないということもあるでしょう。

仕事のミスが多い場合に、本当にその職種に向いていないのか、それとも自分に何か問題があるのかを見極めるために、「適職判断テスト」を受けてみるという手もあります。こうしたテストはいろいろな会社が運営していて、結果ではその人に必要と思われる仕事に対する取り組み方や上司に対する話し方や態度などもアドバイスしてくれます。

また、その職種に本当に向いていないかどうかを経験のある信頼できる上司に相談してみるという手もあるかもしれません。人の意見が必ずしも正しいとは限りませんが、適職診断との共通点は「客観的に自分を評価する」ことです。

しかし、多くの場合、その仕事に向いているかどうかの問題ではなく、仕事のミスが多いことの言い訳として、「この仕事に向いていない」という言葉を発する場合が多いでしょう。まず、仕事のミスを減らすために対策を講じ、努力して実践してみることも大切です。早まって転職しても、再び同じ問題を抱えるだけです。

関連記事:仕事ができない人の10の特徴とできる人になるための10の掟!

仕事のミスが多い日とは?

生理のときはミスが多い?

生理の期間に、仕事のミスが多くなる、仕事をミスしたことがある、という女性は多いようです。生理は女性の体だけでなく、脳の働きにも大きく影響するからです。ある説によると、エストロゲンの働きが、関係していると言われています。

エストロゲンというのは、女性ホルモンのことですが、生理前にはエストロゲンの分泌が増えますが、生理が始まるとエストロゲンが急に減少します。

実はエストロゲンは脳の脳血管を拡張させ、脳の循環を良くして記憶力をアップさせるということが研究で明らかにされているようです。つまり生理が始まってエストロゲンが急減少することで、覚えが悪かったり、大切なことを度忘れすることがあるようです。

それに加えて、生理痛があったり、トイレに行く回数が増えたりして、生理中は仕事に集中しにくいこともあるでしょう。生理休暇の取れる会社はいいのですが、取れない場合には、生理中に仕事のミスが増えない様に、何か対策を講じる必要があるかもしれません。

悩み事があるときは仕事のミスをしやすい?

悩み事やストレスを抱えている時にも、仕事でのミスが多くなったりしませんか?これは、悩み事やストレスが、脳のセロトニンという神経伝達物質の分泌を減少させてしまうからです。脳内にセロトニンが不足すると脳の働きが鈍るので、忘れっぽくなったり、集中力が保てなくなります。

20代~30代の女性が抱えやすい問題は、人間関係や将来についてのことかもしれません。しかし、悩み事は自分だけが関係しているわけではないので、コントロールするのはなかなかむずかしいものです。悩み事を抱えている時には、仕事のミスが増えない様に対策を講じて、普段以上に注意する必要があるでしょう。

仕事のミスが多いのは病気や障害のせい?

ADHDの人は、仕事のミスが多い

ADHDは注意欠陥多動性障害といい、最近多くの人に認識されて、脳の障害でなないかと言われています。この障害は小児期から始まり、大人になってもこの問題を抱えている人は多いようです。ADHDを抱える大人には次のような特徴があります。

・注意力が足りない

・集中力が維持できない

・仕事を途中で投げ出したくなる

・空気が読めない

・コミュニケーションが苦手  など

ですから、ADHDの人は、必然的に仕事でミスをすることが多くなります。自分では一生懸命努力しているのに、ミスばかりしてしまう人の中には、自覚がないままにこのような障害を抱えている人がいると言われています。悩んでいる方は、心療内科などの専門家を訪ねてみることもできるでしょう。

仕事のミスを起こしやすい様々な病気

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仕事に影響を及ぼす病気は、いくつかあります。最近仕事のミスが多いと思ったら、実は脳や心の病気だった、ということもあるようです。以下に、例を挙げてみました。

・若年性健忘症・・・20~30歳代に起きることがあり、症状は物忘れが激しい。ストレスや頭の怪我、習慣的に考えない、ことが原因でおきる。

・若年性アルツハイマー・・・40歳以下に起きる脳の萎縮。物忘れが激しい。

・ナルコレプシー・・・若い成人に多い。いつも眠気が強く、仕事中にも寝てしまう。記憶障害や考えがまとまらないなどの症状が伴うこともある。

・自律神経失調症・・・イライラや不安感があり集中力がない。やる気が出ず焦燥感があり、作業が続かない。

まとめ

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どんなベテランでも新人のときはあり、仕事で1回もミスをしたことがない人は存在しないでしょう。ミスしたときの状況を分析して、原因がわかれば半分以上は解決したようなものです。適切な対処法で次からミスをしないようにしましょう!