ベンチャー系で働く営業なら経営者や上司から「契約した後に考えろ」と一度は言われたことがあると思います。私は過去に在籍していた会社で当時の上司からこの言葉を何回か言われたことがあります。
営業として絶対にそういう考えの人間にはなりたくないなと思った理由と顛末をまとめました。
営業はみんな嘘つき
私自身も営業として数字を盛ることはありますが、さすがにあからさまな嘘はつきません。自分の中で「このラインを超えるとやりすぎ」というポリシーを持っています。
しかし、営業職の中には商談や打ち合わせの際にめちゃくちゃな嘘をつく奴も存在します。今回「契約したあとに考えろ」について考えてみました。
「契約したあとに考えろ」とは
「無理な目標設定をされても、どう達成できるようになるか考えるのか大事」
「今段階では難しいかもしれないが、進みながら解決できれば問題はない」
「進みながら問題を模索するのがベスト」
という自己中心的な考え方です。
おもにベンチャー企業の管理職や経営者がよく言いますね。
それただの嘘じゃね?と思っています。
営業エピソード
嘘つき上司と私の2人である大企業に訪問した話。誰もが知っている大企業だけに会社としてもなんとしても契約したかったのでしょう。商談中に効果面を聞かれ、1億パーセント不可能な数字を突如上司が言い始めました。
「ある程度、我々も業界や事情に精通しているので…理想論ではなく現実的な数字を教えてもらえますか?」と物凄く親切な言葉を担当者の方が諭してくれましたが、嘘を押し通した馬鹿な上司。
ちなみに相手のほうが知識があって(こいつ、フラ吹き野郎だな)と思っていたでしょう。知識や経験がある私や商談先の担当者だけが「こいつ何言っているんだ?」的なことを思っており、上司だけが無知で適当なことをしゃべっていました。今思えばとんだ茶番。商談先の偉い人は少し呆れているのが伝わってきました。
帰り際にさすがにあの目標は現実の乖離が激しすぎると指摘したところ「あくまで目標であって嘘ではない。目指していることは事実である」と笑って誤魔化していました。この事業は絶対に上手くいかないなと確信した瞬間でした。
嘘をつかない理由
私はよく正直だと言われますが、結局嘘をついて損をするのは自分(会社)なので、嘘をつく意味がないと思っています。嘘をついて契約しても、結局はバレます。そして嘘のレベルに応じたクレームになります。
商談の際のセリフなんて契約書には書かれないので、先方も訴えることはできません。これが営業が嘘をついてしまう要因になってしまっているんでしょうね。ただ、もう二度と相手の会社を敷居をまたぐことはできないと思われる出来事もありました。
まとめ
世の中には嘘をつくのが染みついている営業もいます。営業だけが悪いのではなく嘘をつくしかない商品サービスも存在します。ただ悪い商品でも、嘘をつかない正直な営業と付き合うことができれば幸せです。