終戦72年目に改めて勉強した太平洋戦争の事実と反省

2017年は終戦72年目を迎えます。皆さん太平洋戦争についてどれぐらい知っていますか。真珠湾攻撃・原爆・終戦日・ポツダム宣言・玉音放送など年表と簡単な事実だけではないでしょうか。改めて太平洋戦争の何だったのか中立的な視点から詳しく調べてみたら様々な新事実がわかりました。

北朝鮮の情勢と間違いすぎていた勝算

大東亜戦争を知らない日本人へ

大東亜戦争を知らない日本人へ

 

現在、北朝鮮とアメリカが激突しており、北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射を計画していることを発表しています。しかし、ほぼ表面上のアピールであり、専門家の意見としては技術的には可能であるものの実際にミサイルが発射される可能性はかなり低いとされています。

仮にミサイルを発射すれば国際的な制裁が待ち受けており、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)も流石にそこまで馬鹿じゃない。力の差をわかっているようです。

そんなテレビの報道ニュースを見ながら、大東亜戦争において日本はアメリカと蟻と象の差がありながら喧嘩(侵略戦争)をふっかけたことに改めて「アホ過ぎる…」と自国ながら呆れた次第です。

調べたら開戦前の時点で日本とアメリカの国力差はGNPで10倍~20倍、石油生産量で700倍。北朝鮮ですら理解している実力差をわかっていなかった日本って一体…。

開戦までの経緯を調べたら「短期決戦であれば勝機あり」という意味不明な論理が成り立っていたそうです。でも長期決戦になっても負けを認めなかったわけで…神の国が負けるわけがないそうで…正気の沙汰ではありません。中学校でもっと「自分たちがバカでした」という歴史教育を学んだ方がいいと思うんですけどね。今であればブラック企業の経営者のような存在が国の中枢にいたんでしょう。

終戦記念日のマスコミ偏向報道の違和感

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日本における終戦記念日である8月15日前後では長崎や広島の原爆の悲惨さを訴える行事やテレビ番組が流れます。被爆者へのインタビューや戦争経験者への体験を知ることで、戦争をやってはいけないという意識を日本中が再認識する国民的行事です。

ただ番組の流れとしては歴史の一部だけを切り取って日本は被害者側のように放送されており違和感が残ります。アジア諸国への加害責任など喧嘩を始めた日本の加害者の側面もあることをほとんど流していません。

国際化が進む中で日本の若い世代は第二次世界大戦(太平洋戦争)を断片的なことしか知りませんが、これは義務教育課程で詳しく学んでいないからです。特攻隊や零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)は知っていても戦争責任(開戦責任)はまるで知らない。せめて『Baka Bomb』と呼ばれた桜花くらいは知っていてほしいですね。

反省すべきは核の恐ろしさや戦争の悲惨さではなく、侵略戦争を日本が始めたことだと思います。アメリカが原爆を落とす前から日本の敗戦は濃厚だったのに敗戦を認めない日本に対して最後の手段として原爆を落としたアメリカさんを非難すべきではない。原爆を落とさなければ敗戦を認めず、本当に最後の一人になるまで戦争を続けた可能性があります。よくやったと言いたいです。本当に偉い。

2016年5月にアメリカのオバマ大統領が来日し広島を訪問しました。その際に謝罪や反省の言葉があるのかが連日ニュースで取り上げられていましたが、かなり恥ずかしい議論です。アメリカ側に謝罪する必要性が存在しません。むしろ謝罪すべきは日本側の可能性があります(16年12月、安倍首相の真珠湾慰霊訪問でも謝罪の言葉は一切ありませんでした)。

米国の原爆投下するまでの配慮

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原爆を東京に落とさなかった理由は降伏を迫る日本政府を残すためでした。京都も原爆の候補地に挙がっていたそうですが、歴史的文化財を残すために最終候補から外してくれたらしく、アメリカさんは心遣いの神様ですね。この配慮がなければ清水寺も二条城も間違いなく焼失していたでしょう。戦争相手にそこまで配慮してくれる国って素晴らしいです。

一方で日本。戦争終盤の絶望的な状況でも竹槍で抵抗しようとします。1945年3月に東京・名古屋・大阪・神戸の主要都市を空襲。1945年3月から5月にかけた東京大空襲では死者約8万~10万名、負傷者4万~11万名という世界史において史上最大の空襲をしたのにも関わらず降参しない天皇及び日本の皆さんに、アメリカさんも「マジかよ、こいつら馬鹿かよ」とさぞ驚いたことだと思います。

絨毯爆撃をするメリットは「最小限の基盤である民間人に決定的な攻撃を向けられれば戦争は長続きせず、長期的に見れば流血が少なくなるので遥かに人道的」であると言われています。つまり日本のために絨毯爆撃をしたのに降参する素振りも見せない日本に「ホワイジャパニーズピーポー!」と絶叫したでしょう。

米国の原爆投下するまでの経緯と決断

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1945年3月に硫黄島を制圧。そして同年3月から沖縄での上陸戦が始まり、日本の各都市も米軍の都市爆撃を受け続け、日本は壊滅的な状態にも関わらず降参しない日本。降参したら殺されるとして意地でも降参しない姿勢を貫いています。むしろ本土決戦をする気満々。アメリカさんの会議の中で「マジで一人残さず殺さないと降伏しないんじゃね?」という意見が出ていそうです。

1945年7月26日にはアメリカさんは日本国民を完全な破壊から救うために最後通告が出しました。しかし、日本の指導者たちは、この最後通告を即刻拒否。当時の読売新聞には「笑止、対日降伏条件」、毎日新聞には「聖戦飽くまで完遂」と素敵な見出しが躍っています。アメリカさんは戦争を早く終わらせてあげるために最強最悪の破壊兵器「核爆弾」を使用することを決断しました。

アメリカさんの中でも「使用可能な事をアピールするだけなら人のいない所に落とせばいいじゃないか」という天使のような意見も出ていたのですが、上層部は全て拒否したそうです。・・・英断です。原子爆弾投下の正当性の問題が議論されますが、たぶん田舎に落としたら当時の日本政府は降伏しなかったでしょう。それくらい馬鹿だったことは歴史が証明しています。

リトルボーイとファットマン投下

1945年8月6日、広島市に原子爆弾が投下。一瞬で5万人以上の一般市民が死亡。1945年12月末までに、約14万人が亡くなられたと推計しています。1945年8月9日、長崎市に原子爆弾が投下。長崎市の1945年12月末の集計によると死者7万3884人、負傷者7万4909人とされています。

日本政府は「全人類および文明の名において米国政府を糾弾すると共に即時かかる非人道的兵器の使用を放棄すべきことを厳重に要求す」という抗議文を米国政府に提出。玉音放送の中でも原爆について取り上げ、非人道的行為として非難していますが、7月末の最終通告のポツダム宣言を無視して戦争を続けたのは日本なんですけどね!アメリカさんの御好意を無視しやがって!

1945年(昭和20年)に国民義勇兵法が成立。神州不滅(しんしゅうふめつ)を合言葉に本土決戦があったら男性は15歳~60歳、女性は17歳~40歳までの合計2800万人が軍隊に召集される事になっていました。

神風が吹くとして竹槍での対抗姿勢。現在の北朝鮮を馬鹿にできません。原爆によって数十万人の尊い犠牲者が出てしまいましたが、原爆がなければ本土決戦がおこなわれ、数千万人の犠牲者がでた可能性もあります。

原爆に関してはアメリカさんを非難する声もありますが、敗戦確定の状況で負けを認めていれば良かったんです!私からすれば「何をどうすれば原爆投下する前に降伏していたの?」と当時の日本に聞きたいです。

先に殴りかかった本人が「それはやりすぎじゃね?」という被害者面する行動をアメリカさんに日本国民として謝りたいと思います。ちなみに原爆2個落とされて絶望的な段階になっても一部では降伏に反発する声があったそうです。ダメだこりゃ。

まとめ

調べれば調べるほど日本が反省すべき点が大いにあることが明らかになりました。一方でアメリカさんの対応の素晴らしさがわかりました。原爆投下に関しては対立姿勢が目立ってきたソビエト連邦への外交理由も存在していますが、終戦を早めてくれたのは紛れもない事実です。

終戦が遅ければさらに日本の被害は大きくなった可能性があります。終戦が遅くなった負の遺産の一つに北方領土問題があります。戦後72年経ってもいまだ解決されていません。日本の終戦記念日のマスコミ報道は被爆国という主張が中心ですが、訓示的な意味でももう少し深い議論や歴史的事実を振り返っていきたいと思います。

太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-

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『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』で歌われている軍歌『歩兵の本領』は評価したい。陸上自衛隊でも歩兵科相当の普通科において「普通科の本領」として受け継がれているそうです。アルプス山を踏破せし 歴史は古く雪白し~♪