とりあえず手術自体は問題なく終わり「成功しました」と言われ、その日は保護用コンタクトレンズをつけてタクシーで帰宅しました。しかし左目が開けられないので、まともに歩けません。
「レーシックは両目を手術しますが、今回の手術は(仮に両目を手術しなくてはいけない状況でも)片目ずつしか手術できません」と先生が以前言っていた理由がわかりました。これ無理だ。タクシー以外は選択できません。
神戸神奈川アイクリニックは西新宿にありますが、私の家が近くで助かりました。可能な人は家族の車で帰ったほうがいいと思います。
手術後に死ぬほどたくさんの抗生剤と目薬をいただきました。目薬も1日4回3種類の目薬をいただきました。クスリが強すぎるので副作用をおさえる薬と、副作用を抑えるクスリを飲むと胃が荒れるらしいので、胃薬ももらいました。
なんか終わりの見えない薬のもらいかたでしたが、(無料なのに)手厚いサポートだなと感激しました。しばらくは5時間おきに目薬をしないといけない立場になったので、かなり面倒でした。
手術当日~3日目
手術直後はまだ麻酔が効いているため(なんだ余裕じゃん!)と思っていましたが、1時間後くらいからじわじわ痛みが出てきました。激痛で2日間は眠れませんでした。この2日間がとにかくつらかったです。
痛み止めの薬も1日の服用制限を無視して飲まざるをえないくらいでした。2倍飲めば2倍効果があると思ったら、そんな奇跡は用意されていませんでした。
また抜糸するまでの6日間はまともに目を開けられませんでした。24時間ほぼずっと凍らしたタオルを目に当てていました。炎症を防ぐために良いということでしたが、冷たいタオルをしていると、若干痛みが和らぎました。この期間は何もできません。
たしか手術翌日と3日後くらいに通院をしましたが術後経過は順調だと言われました。待合室で私だけがタオルをずっと目に当てて、ぐったりしていたので、他の人から「こいつレーシック失敗したのかな?」という奇怪な目で見られていました。平和な日本において明らかに異質な存在でした(;´・ω・)
帰り際に受付の女性スタッフさんが「大丈夫ですか?」と心配してくれ、冷却用の保冷剤アイスをたくさんくれました。ちょっと惚れました。
手術4日~6日目
4日目から痛みは無くなりましたが、まだ目は開けられません。24時間ずっと凍らせたタオルをあてていました。私の場合は会社支給のノートパソコンを自宅に持ってきていたので、4日目からメールを見て返信する程度までは問題なくこなせました。
ただ片目での作業であり、片手はタオルを目に常に押し当てていましたので、出社できなくはないけど、仕事にならないなと判断して、結局1週間仕事を休みました。
6日目にようやく抜糸。インフォームド・コンセントでは「3日間は絶対安静。4日目くらいから仕事はしてもよい」と説明がありましたが、「仕事はしてもよい(できるかどうかは別)」という意味でした(;・∀・)。
ちなみに保護用コンタクトレンズを手術直後からしていましたが、4日目に目薬をしているタイミングで外れてしまい、先生からも外れたら無理して自分でつけなくていいいと言われていたので、そのまま放置していました。手術の影響か、数年振りのせいか保護用コンタクトレンズの違和感が結構あったので助かりました。
手術7日目~以降
7日目に目の違和感がなくなりました(目の抜糸の影響?)。手術して1週間(抜糸した翌日)が経過してようやく目が開けられるようになりました。角膜内部にコンタクトっぽいものを埋め込んでいるため、目を見るとリングが目に入っているのが確認できて「あらやだカッコイイ」と少しだけ思いました。この後しばらくは社内で「邪眼(じゃがん)」と呼ばれました。
後日談ですが、今回の経緯を社内の仲間にも話をしていましたが、後々になって「目の抜糸」の部分を、瞼を縫ったと勘違いしていることに気づきました。それはそれで恐いよ。誤解を解くために「瞼ではなく縫ったのは目だよ。」と伝えたところ、「Σ(・□・;)」いいリアクションいただきました。
手術2ヶ月目まで
手術から1カ月くらいは自転車に乗るときは保護メガネをしていました。目薬は1日4回3種類の目薬は1か月ほど続きました。1か月後からは2種類だけに変更され、1日2回程度になりました。
一番嬉しかったのは手術後に目の視力が若干回復したことでした。0.03ぐらいだったのが0.3くらいには回復することができました。先生曰く「もう少し早くにきてくれれば、もっと回復できた。」とのことです。
先生、同じ話を3回も説明していただき、ありがとうございます。ハードコンタクトやメガネをすれば、さらに見えるようになるらしいですが、昔ハードコンタクトが合わなかった経験があり、しばらくは裸眼で生活しようと思います。その生活に慣れてしまいましたし。
最後に一言だけ言わせてほしい
これだけ大変な目にあっても進行を抑えただけという悲しい現実。
次回、最後にエピローグをまとめてみました。