中学時代の持久走・長距離1500M走が5分以内の思い出

中学時代の持久走1500メートル走の思い出をまとめました。

中学時代のベストタイム

中学時代の1500Mベストタイムは4分42秒(中学3年生)でした。練習での1000Mベスト記録は3分05秒(中学2年生)。余裕で学年1位(中学3年時は学校1位)で、陸上部よりも早かったです。

高校は1500Mをタイム計測をしたことがなかったので不明ですが、人生のベストタイムは中学時代のような気がします。中学での4分42秒は地区大会でも上位入賞レベルでしたが、県大会には出れないレベル(出場できても予選敗退確実)です。

学年1位になると学校代表として地区大会に出場できたり地区の駅伝大会に駆り出されたりしたのですが、別次元の奴に出くわすことになります。なまじ学年1位ですから、エース区間の1区や2区に配置され、化物級の奴らと競わされます。身体のサイズは変わらないのになんでそんなに早いの?身体の構造どうなっているの?と思うくらい速いです。上には上がいるということですね。

中学生における持久走は完全に才能の世界です。いや高校もそうかな。陸上競技全般が才能に依存する競技かも。シンプルな競技ですから才能が占める割合がかなり大きいです。日本人最強と呼ばれている室伏広治の伝説エピソードとか有名。凄い奴は最初から凄いということがわかります。

ちなみに中学の大会だと1位の選手が「陸上部ではない」ということは結構あります。全国大会の100M優勝した人が野球部だったり、サッカー部だったこともありました。リオオリンピック女子5000M日本代表の鈴木亜由子選手も2005年と2006年に全国優勝していますが、所属はバスケットボール部だったそうです。

1500M世界最速

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中学の授業では1500Mは長距離とされていますが、世界的には中距離だと言われています。それぐらいスピードレースという意味です。90年代後半から00年代前半の世界のトップはヒシャム・エルゲルージというモロッコの選手で、世界陸上を4連覇していました。世界レベルで見ても異次元の選手です。中距離界の走る伝説。

エルゲルージのベストタイムは3分26秒で、いまだに世界記録保持者です。3分30秒は210秒です。つまり100Mを14秒で走っています。当時計算した時に「あれ、俺のほぼ全力疾走で1500M走ってない?」と気づいた思い出があります。ちなみに世界レベルだとラスト100Mを10秒代で走る選手はざらにいます。多分奴らは血じゃなくてガソリンが流れている。

1学年上の邪魔者というか天才

中学時代の1学年上にとんでもなく速い人がいて、学校の土の200Mトラックを1km3分00秒でランニングシューズで走っていました。

その人が卒業するまで、ずっと2位でしたね。奴さえいなければ中学1年で学校1位だったのに…。1000Mを3分10秒以内、1500Mを4分50秒以内で走れる人が私と先輩しかいませんでした。

他人から見ると、その先輩と私の2強のように見えたのでしょうが、私からすると1500Mにおける10秒の差はとんでもなく大きく、住む世界が違ってくるレベルです。

おそらく先輩にとって私は、良く言えば本気を出さないと勝てない相手、悪く言えばちょっと本気を出せば勝てる相手といったレベルだったと思います。実装されている心肺機能のレベルは全く違うと感じていました。

陸上って競い合う人がいないとマジで孤独です。もともと孤独なスポーツなので、モチベーションにも大いに影響されます。私も中学3年生時に同じ運命を辿りますが、私とはまた別次元で「同じ中学で競い合うレベルがいない」という不運を抱えていたと思います。

記録会と学校の体力測定の違い

よく4分42秒と言うと素人からは「速い!」と驚かれます。確かに運動部の中でも速いのは間違いないですが、これはタータンの400Mグラウンドでスパイクで走っていることをお忘れなく。タータンとは全天候型陸上競技場のことで、トラックがゴム製になっています。個人差はありますが、スパイクで走れば土よりもタイムが速くなると言われています。なので授業でおこなった記録と比較するのは難しいです。

ただヤフー知恵袋ではタータンの場合、スパイク派とランニングシューズ派で意見が分かれていました。記録会なら反発力の強いタータンが有利、部活の練習程度であれば負担の少ないランニングシューズという意見が若干多いかなという印象でした。ただし全国レベルの選手でもタータンでランニングシューズを履いて走っている人もいるという意見もありました。

1500mのタイム基準とコメント

3分30秒:世界トップレベル 
3分40秒:日本トップレベル 
3分50秒:高校トップレベル 
4分00秒:中学トップレベル 
4分10秒:中学の県大会上位(中学3年生) 
4分30秒:中学の県大会上位(中学1年生) 
4分45秒:中学の学校1位レベル 
5分00秒:クラストップレベルor学年5傑レベル 
5分30秒:持久力系運動部の平均レベル 
6分00秒:瞬発力系運動部の平均レベル 
6分30秒:13歳,18歳,19歳男子平均

ネットに書かれていた基準に独断と偏見を追加してみました。地域や学校にもよりますが、当たらずとも遠からずといった感じではないでしょうか。

実際に2016年の千葉県大会と全国大会の1500Mの記録を比較しましたが、おおむねタイム基準に近い感じでした。なお千葉県中学総体の1年男子の部では1位が4分21秒でした。

千葉県中学総体 1位:4分01秒 
全国 中学総体 1位:3分54秒(15位:4分18秒) 
全国 高校総体 1位:3分47秒(16位:4分04秒)
千葉県高校総体 1位:4分01秒

中学と高校の差ってあまりないよねって思うでしょ。正解でもあり、間違っています。上記でも書いていますが、10秒の差ってめちゃくちゃ大きいです。

まとめ

体力はあったのですが毎回1500Mを走るごとに命を削っている感が強くて、実際のレースはあまり好きではなかったです。もちろん勝つことは好きなのですが、死ぬかと思うぐらい尋常じゃない苦しさを味わっていました。

学年で1番速くて疲れないかとおもいきや、学年で1番苦しさを味わっていたと思います。テレビで走り終わった後に立っている人を見ると「こいつ人間じゃない!」といまだに思います。