2017年ラグビー日本代表の出身大学別ランキングまとめ

2017年ラグビー日本代表のルーマニア戦&アイルランド戦メンバーをデータ分析してみました。

日本代表のルーマニア戦&アイルランド戦メンバー

1 FW 石原慎太郎 サントリーサンゴリアス 明治大学 国学院久我山高校
2 FW 稲垣啓太 パナソニック ワイルドナイツ 関東学院大学 新潟工高
3 FW 山本幸輝 ヤマハ発動機ジュビロ 近畿大学 八幡工高
4 FW 庭井祐輔 キヤノンイーグルス 立命館大学 報徳学園
5 FW 日野剛志 ヤマハ発動機ジュビロ 同志社大学 筑紫高校
6 FW 堀江翔太 パナソニック ワイルドナイツ 帝京大学 島本高校
7 FW 浅原拓真 東芝ブレイブルーパス 法政大学 甲府工高
8 FW 伊藤平一郎 ヤマハ発動機ジュビロ 早稲田大学 大分舞鶴高校
9 FW 知念雄 パナソニック ワイルドナイツ 順天堂大学 那覇西高
10 FW 大戸裕矢 ヤマハ発動機ジュビロ 立命館大学 正智深谷高校
11 FW 大野均 東芝ブレイブルーパス 日本大学 清陵情報高
12 FW ヘル ウヴェ ヤマハ発動機ジュビロ 拓殖大学 セントト高校
13 FW 谷田部 洸太郎 パナソニック ワイルドナイツ 国士舘大学 樹徳高校
14 FW ツイ ヘンドリック サントリーサンゴリアス 帝京大学 デラセラ高校
15 FW 徳永祥尭 東芝ブレイブルーパス 関西学院大学 関西学院高校
16 FW 松橋周平 リコーブラックラムズ 明治大学 市立船橋高校
17 FW アマナキ・レレイ・マフィ NTTコミュニケーションズ 花園大学 トンガ高
18 FW リーチ マイケル 東芝ブレイブルーパス 東海大学 札幌山の手高校
19 BK 内田啓介 パナソニック ワイルドナイツ 筑波大学 伏見工高
20 BK 田中史朗 パナソニック ワイルドナイツ 京都産業大学 伏見工高 
21 BK 流大 サントリーサンゴリアス 帝京大学 荒尾高校
22 BK 小倉順平 NTTコミュニケーションズ 早稲田大学 桐蔭学園高校
23 BK 田村優 キヤノンイーグルス 明治大学 国学院栃木高校
24 BK 松田力也 パナソニック ワイルドナイツ 帝京大学 伏見工高
25 BK 江見翔太 サントリーサンゴリアス 学習院大学 学習院高校
26 BK 福岡堅樹 パナソニック ワイルドナイツ 筑波大学 福岡高校
27 BK 山田章仁 パナソニック ワイルドナイツ 慶應義塾大学 小倉高校
28 BK デレック・カーペンター サントリーサンゴリアス オークランド大学 カモ高校
29 BK 立川理道 クボタスピアーズ 天理大学 天理高校
30 BK ウィリアム・トゥポウ コカ・コーラレッドスパーク ブリスベンステート高校
31 BK ティモシー・ラファエレ コカ・コーラレッドスパーク 山梨学院大学 デラセラ高校
32 BK 野口竜司 東海大学 東海大学 東海大学付属仰星高校
33 BK 松島幸太朗 サントリーサンゴリアス 桐蔭学園高校

※データは2017年6月10日時点

平均年齢

平均年齢:26.8歳 FW平均年齢:27.6歳 BK平均年齢:25.8歳

BK陣はフレッシュなメンバーが揃いました。田中史朗(32歳)と山田章仁(31歳)が平均年齢を引き上げていますが、平均25歳。FWは大野均(39歳)が、2位の田中史朗(32歳)と7歳差のぶっちぎりで最年長ですが平均は27歳となっています。

エディー・ジョーンズは2015年W杯ではチームの総キャップ数600を目指していました。今回もそれに近いキャップ数を目指すものだと思われ、2019年W杯を年齢的にピークを迎えた選手構成で行くことになると思います。

第2戦アイルランド代表戦 試合登録メンバーの総キャップ数は324。あと2年ありますが、このメンバーから大きく変動する可能性は高いとも、低いともとれる数字です。

チーム別日本代表

1位パナソニック ワイルドナイツ:9名
2位:サントリーサンゴリアス:6名
3位:ヤマハ発動機ジュビロ:5名
4位:東芝ブレイブルーパス:4名
5位:コカ・コーラレッドスパーク:2名
5位:NTTコミュニケーションズ:2名
5位:キヤノンイーグルス:2名

2016年日本選手権優勝のサントリー(TL1位)と、準優勝のパナソニック(TL3位)、ヤマハ発動機(TL2位)から多く選ばれています。決してテストマッチ的な意味合いではなく、勝利を優先しているメンバー編成だと言えます。

出身大学別日本代表

1位:帝京大学:4名
2位:明治大学:3名
3位:東海大学:2名
3位:筑波大学:2名
3位:早稲田大学:2名
3位:立命館大学:2名

大学選手権8連覇中の帝京大学が最も多く、大学の力関係がそのまま反映されている納得の結果です。今回は選ばれていませんが、中村亮土(サントリー)、坂手淳史(パナソニック)、マルジーン・イラウア(東芝)、浅堀航平(トヨタ自動車)も2019年メンバーの有力候補です。

2014年度日本選手権1回戦ではNECグリーンロケッツに3ー25で勝利するなど実力はトップリーグに拮抗しています。テレビで日々の生活が特集されていましたが、ほぼプロでした。

そして大学選手権ではあまり活躍しているイメージがない明治大学が2位! 田村優、石原慎太郎、松橋周平の3選手が選ばれています。

入学時点では「個々の能力は明治が一番高い」と毎年言われているくらい粒揃いのメンバーですが、対抗戦や大学選手権ではイマイチ活躍できていません。

近年では明治のチームカラーが少し変わりつつあり、強力FW陣よりも、田村熙(現:東芝)や梶村祐介らBK陣が魅力です。以前はFLタイプのスクラムに強いNO8がレギュラーでしたが、最近は松橋周平など突破力のあるNO8が活躍している印象です。古豪と言われつつありますが、大学王者の覇権奪回に期待したいです。

第3位が4校あります。名門と呼ばれている早稲田大学(小倉順平/伊藤平一郎)や2000年代前半に活躍した関東学院大学(稲垣啓太)からは多く選ばれていなく、少し寂しい結果となっています。特に早稲田は苦難の時代が続いています。

大学No.2の実力校である東海大学は2名選出されていますが、2015年W杯メンバー(木津武士/三上正貴/渡邉隆之/リーチ)と比較すると今回は少なめです。

出身高校別日本代表

1位:伏見工高:3名(松田力也/内田啓介/田中史朗)
2位:桐蔭学園高校:2名(小倉順平/松島幸太朗)
2位:デラセラ高校:2名(ツイ ヘンドリック/ティモシー・ラファエレ)

名門校・強豪校と言われる高校は多いですが、見事にばらけていました。その中でも伏見工高が3名選ばれているのは圧巻。伏見工高は尾崎晟也(帝京大学)など、これからさらに増える可能性もあります。桐蔭学園高校の2名は同期で、花園初優勝の立役者です。

高校ラグビー界で西の横綱と呼ばれる東福岡高校は誰もおらず、東の横綱の東海大仰星高校も野口竜司選手のみ。東福岡は藤田慶和(パナソニック)や布巻峻介(パナソニック)などが今回選ばれていないのが痛い。

まとめ

現時点で2019W杯メンバーが濃厚なのが、立川理道、マフィ、リーチ、ツイの4名ぐらいでしょうか。怪我がない限りはほぼ確定だと言えます。

次点として田村、福岡、松島ら3名も可能性が高い。こうしてメンバーを考えながらテストマッチを観戦するのも楽しいですよ!